メルカリやラクマに代表されるフリマアプリ。コロナ禍でお家時間が増えた約1年、節約意識の高まりもあって新たに始める人も多かったかもしれません。
あることを趣味にしていた高齢女性の野原さんは、フリマアプリの活用が趣味と実益を兼ねた生きがいになったようです。
高齢になると時間ができやすく、自分の趣味に没頭することができます。
運動できる人は登山や御朱印集め、足腰が悪くても、読書をしたり編み物やパッチワークといった手芸を楽しめます。
訪問介護を利用する方の多くも、何かしら1人の時間を楽しむための趣味をお持ちです。利用者の野原さんもそんな1人で、園芸を趣味にしています。
彼女はただ単に草花を育てるだけではなく、自分の育てたバラや菊の鉢植えを展覧会に出品。その作品が上位になってしまうようなプロ顔負けの腕前です。
大きな家にお住まいで、広い庭には季節ごとに色とりどりの花が咲いています。
野原さんは一人暮らしですが、お子さんは忙しくてなかなか顔を出すことができません。ですが、ヘルプ中にお孫さんがよく出入りしているのを見かけます。
野原さんに聞いてみると、お孫さんは庭の草花の写真をスマホで撮り、フリマアプリに出品しているんだそうです。
「草花ってフリマアプリで売れるんだ……」とびっくり。
意外なことに野原さん自身も非常に乗り気で、自分が丹精込めて育てた草花たちに特に執着もない様子。
切り花に苔、多肉植物に大ぶりの観葉植物まで多種多様に出品しているお孫さん。
プロレベルの腕前で育てられている野原さんの草花は非常に人気が高く、出品すると高い割合で売れるのだそう。
フリマアプリを通じて植物を購入した人はもう何十人もいるようで、野原さんは購入者とのやり取りに喜びを感じているようでした。
購入者の中には「こんなに大きく育ちました!」と写真付きのメッセージを送ってきてくれる方もいるとのこと。
野原さんも「元気なうちは続けたい!」とにこやかに話されていました。
漫画・コラム:藤木 なみき
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