夏本番を前に厳しい暑さを迎えるなか、万全の対策を取るよう改めて呼びかけている。
23日は日本列島の各地で、30度を超える真夏日が観測され、熱中症とみられる患者の搬送も相次いだ。気象庁によれば、暑さは週明け頃まで続く見込み。平年よりかなり高い最高気温を記録する地域が多く出ることも予想されている。
厚生労働省は今回、熱中症の予防策や注意点をまとめたリーフレットを新たに作成。介護の現場などで活用してもらうことを想定し配布している。
やはり高齢者の場合は十分な注意が必要。暑さや水分不足を察知する感覚機能が低下していたり、体の調節機能が衰えていたりすることがある。
厚労省はリーフレットで、扇風機やエアコンを動かして温度を調節すること、通気性が良く吸湿性・速乾性のある衣服を着ることなどが効果的だと説明。天気のいい日は日中の外出をできるだけ控え、外出時は日傘や帽子を使うことも勧めている。加えて、「こまめに水分の補給を」と重ねて注意を促した。
現場で熱中症の症状が疑われる人を発見した時はどうするべきなのか? 厚労省はリーフレットで、
○ 涼しい場所へ避難させる
○ 衣服をゆるめ、からだを冷やす
○ 水分・塩分、経口補水液などを補給する
の3つの行動を推奨しており、「自力で水が飲めない、意識がない場合は、すぐに救急車を」と指導している。
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