今月10日に実施された今年度の第24回介護支援専門員実務研修受講試験の受験者数が、厚生労働省の公式サイトで発表された。【Joint編集部】
受験したのは前回より7919人多い5万4334人。コロナ禍の影響も心配されたなか、2年連続の増加となった。合格者の発表は12月2日の予定。
近年の受験者数の推移は以下の通りだ。大幅に減って業界に衝撃を与えた2018年度以降、今後の担い手不足が懸念される状況に変わりはない。ケアマネジャーの高齢化が進んでいる事業所もあり、優秀な人材を確保していく方策が引き続き焦点となりそうだ。
受験者数が以前から急減したのは、経験を積んだ2級ヘルパーなどを除外した受験資格の厳格化が一因。求められる研修、期待される役割が多く忙しい一方で、給与はベテラン介護福祉士などとさほど変わらなくなったことが背景にある、と指摘する関係者も少なくない。このため今年4月の介護報酬改定で、居宅介護支援の基本報酬の引き上げや逓減制の緩和、加算の拡充など、ケアマネの処遇改善策が講じられた経緯がある。
今回の受験者数を都道府県別にみると、多い順で東京都が4170人、大阪府が3577人、神奈川県が2971人。やはり人口の多い都市部が目立つが、新潟県や長野県、熊本県、鹿児島県などでも1000人を上回っていた。
関連記事
新着記事