介護は突然訪れる！どんな準備や心構えが必要？

いやいや、ある日突然「介護が必要になった！」なんて場合もあるっポ。そんなふうに考えていたら、いざというときに苦労するかもしれないよ。

そうだっポ！　もしかしたら、病気やケガをして介護や看護が必要になるのは、今日か明日かもしれない。だからこそ、いつ介護が必要になっても慌てないために準備が必要なんだよ。
たとえば、準備金。介護はお金がかかるうえに、いつまで続くか分からないのが現実。家族の生活を大きく変えることもあるんだよ。

うん。たとえば、ご両親が認知症になって、家で1人にしておけなくなったらどうするの？　中には仕事を辞めてしまう家族もいるんだよ。

退職はしないにこしたことはないけど、そんな事態も踏まえて介護の準備金が必要なことがわかるよね。

その通り！　介護の準備をしておくことで、家族の介護負担を軽減できるかもしれないというわけだっポ。

ところで、介護保険にはどんなサービスがあるか知ってる？

その他にも、介護保険にはさまざまなサービスがあるんだよ。在宅介護で利用できるサービスや地域にどんな施設があるのかを、ざっくりでもいいから把握しておくと、いざというときに慌てなくてすむんじゃないかな。

じゃあ、介護保険サービスを使うにはどうしたらいいかは知ってるかな？

実は介護保険サービスは、要介護認定というものを受けないと利用できないんだ。要介護認定は、介護の必要度を数字化したもの。
要支援1・2、要介護1～5まであって、要介護5が一番介護を必要とする状態なんだ。自立と認定されたら全額自費じゃないとサービスは使えないんだよ。

地域包括支援センターや、市町村役場にある高齢福祉課で申し込むことができるよ。

そうだっポ！　要介護認定の申請をすると、介護サービスのプロであるケアマネジャーが必要なサービスを検討してくれたり、アドバイスをくれたりするメリットもあるよ。それからケアプランという介護の計画書を作ってくれるんだ。

要介護認定の受け方は「要介護認定を受けるには？」の記事を確認してね。

その様子だと老後のこと、特に介護についてご両親としっかり話をしているわけではなさそうだけど……。

確かに、親御さんに介護の話はしづらいよね。義理の両親だとなおさらだろうね。でも、ご両親が高齢になればなるほど介護が必要になる確率は高まるものだし、本人や家族が介護にどう備えるかはとても大切。だから、介護の話はもっと積極的に家族ですべきなんだっポ。

そうだっポ。子どもが親の介護について勝手に決めるべきではないよね。金銭面や病気、家族の状況によっては希望通りにならないことがあるかもしれないけど、だからこそ、元気なうちからしっかり話し合うことが大切なんだよ。

さらに、ご両親の財産などについても子どもは把握しおく必要があるっポ。

でもね、今後の介護計画を立てるうえでも、貯蓄額や所得、保険関係は親子で共有しておくべきことなんだよ。

相手の性格にもよるけど、単刀直入に切り出すのがポイントだっポ。こういうデリケートな話題は、オブラートに包むとかえって複雑になるから、「お義父さんとお義母さんが大切だから今後のことをちゃんと話しませんか？」でいいんじゃないかな。

「介護」と一口に言っても、さまざまなパターンがあるっポ。たとえば、在宅介護のケースと施設に入居するケース。介護が必要となったら、まず、どこで介護をするかを決めなくちゃいけないよね。

在宅介護を選択した場合は、もし離れて暮らしているなら「同居するのか」「老老介護なのか」「家族の中で誰がメインの介護者になるのか」まで考えておくといいよね。

そうそう。他の姉弟家族にも声を掛けて、みんなで話し合うのが理想だっポ。1人で抱え込むのはよくないよ。介護は「家族全員で行う」という意識を持って、メインの介護者が無理をして体調を崩すことのないように、お互いにサポートできるといいよね。

もちろん、それが一番の理想。そのために、今できることもあるっポ。

それは介護予防をすることだよ。そのためには、筋力や機能の低下を防いだり、趣味を見つけたりすることが重要。だから、各自治体では「今は介護を必要としない人」を対象にした介護予防事業にも力を入れているんだよ。

たとえば、介護予防のための体操やトレーニングとか、引きこもりを防止するために高齢者を対象としたさまざまなイベントを開催しているよ。

まさにその通りだっポ！　外出することで、身だしなみに気を遣ったり、筋力アップにつながる効果にも期待できるよね。

年齢が高くなると、介護が必要になる確率は確かに上がるっポ。でも、日頃から介護に備えておけば、本人はもちろん家族も心構えができるし、いざというときの介護負担も軽減すると思うよ。
それに、介護を身近に感じることで、介護予防も視野に入れることができるから、結果的に介護のタイミングを遅らせることにもつながるんじゃないかな。