夜中に何度もトイレに起きる……特に冬は寒くて辛いですよね。
そんな思いをしないよう、寝る前の水分補給をやめたという訪問介護の利用者さん。でもある朝喉の調子が悪くなり……。
高齢者が年中頭を悩ませることのひとつに“トイレ事情”があります。旅行や買い物などの外出先で気になるのは、トイレが近くにあるかどうか。
なぜかと言うと、高齢になるとトイレの回数がどうしても増えてしまうから。つまり頻尿となりやすいからです。
頻尿になると、夜眠ってからもトイレに行きたくなります。1回ならまだしも2、3回と数時間おきに尿意があると熟睡できません。
それが原因で就寝前の水分摂取を控える高齢者が多いのですが、そうしていると冬でも知らず知らずのうちに体は水分不足に。
脱水症状となってしまう前に、寝る前には必ずコップ1杯の水分を摂取していただきたいものですね。
訪問介護を利用するある女性は、訪問すると少し心配な症状が。「ちょっと喉がイガイガして……」と乾いた咳を繰り返しています。
よくお話を聞かせてもらうと、夜間のトイレは寒くて身体に堪えるので、寝る前に水分を摂るのをやめたとのこと。
このように水分の摂取量を控えることで風邪をひき、あっという間に肺炎になって入院してしまった利用者さんをこれまでに何人も見てきました。
そう話すと利用者さんは夜間も水分を摂るようになってくれましたが、この方だけでなく冬季に水分摂取を控える高齢者はとても多いんです。
私たちヘルパーも訪問した際には積極的に利用者さんに水分摂取を促しています。
高齢者でなくとも冬は意外と水分不足になりやすい季節ですので、皆さんもお茶や水を積極的に飲むよう心掛けてくださいね。
漫画・コラム:藤木 なみき
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