半日型デイサービスとは、午前か午後のどちらかで利用できるデイサービスです。施設によりさまざまな特徴があります。
1日型デイサービスとの違いやおすすめの人、利用の流れなど、半日型デイサービスの利用を検討する際に知っておきたい内容について解説します。
半日型デイサービスは短い時間だけ利用するデイサービスだっポ。
デイサービスとは、高齢者が施設に通って利用する介護サービスです。食事や入浴、レクリエーション、機能訓練などのサービスがあり、心身機能の維持や自宅にこもりがちな高齢者の孤立感の解消、家族の介護負担の軽減を目的としています。
多くのデイサービスでは朝から夕方まで長時間で利用しますが、半日型デイサービスは午前か午後のどちらかに3~4時間ほどの短時間で利用します。
家族が留守の午前中のみ利用したい、午前は自宅でゆっくり過ごして午後に参加したいなど、家族の状況やご本人の希望に合わせた通所が可能です。
半日型デイサービスでは、主に以下のサービスを受けられます。
1日型のデイサービスのサービス内容に近い施設もあれば、リハビテーションに特化した施設、入浴に特化した施設、少人数制でゆったり過ごせる施設もあります。
半日型と1日型の大きな違いは滞在時間です。
1日型デイサービスは、1日のうち6~8時間を施設で過ごします。一方、半日型デイサービスの滞在時間は3~4時間程度です。
半日型は利用時間が短いため、かかる費用もそのぶん安くなります。
レクリエーションや機能訓練はどちらのタイプでも実施することが多いですが、短時間での利用となる半日型デイサービスは食事の提供がない施設がほとんどです。
入浴はできる施設とできない施設があり、曜日によって入浴の有無が異なることもあります。
半日型デイサービスでの過ごし方の一例だっポ。
半日型デイサービスで利用者はどのように過ごすのでしょうか。施設により流れは異なりますが、以下で一例を紹介します。
時間 | サービス内容 |
---|---|
8:45 | 送迎 |
9:15 | 体調チェック |
9:30 | ・体操・機能訓練 ・レクリエーション・趣味活動 ・入浴 |
11:45 | リラクゼーション・軽食 |
12:30 | 送迎 |
デイサービスには送迎サービスがあり、送り迎えをしてもらえます。
到着したら、まずは体温や血圧、脈拍などを測定して健康状態を確認します。機能訓練、レクリエーション、趣味の時間、入浴などサービス内容はさまざまですが、どこに力を入れるかは施設により特徴が出やすい部分です。
レクリエーションではカラオケ、ゲーム、おやつ作りなどを楽しんだり、マシントレーニングを取り入れてリハビリを強化したりする施設もあります。
なかには入浴や昼食を提供する施設もあるため、希望のサービスがある場合は事前に確認しておきましょう。
半日型デイサービスの料金はいくらかな?
半日型デイサービスの基本料金は、3~4時間の滞在で以下の通りです。
通常規模型 | 地域密着型 | |
---|---|---|
要介護1 | 370円 | 416円 |
要介護2 | 423円 | 478円 |
要介護3 | 479円 | 540円 |
要介護4 | 533円 | 600円 |
要介護5 | 588円 | 663円 |
※1割負担、1単位=10円で計算
地域密着型デイサービスは、利用定員が19人未満の地域に根差したデイサービスです。少人数でサービスを受けられるため、通常規模のデイサービスより料金設定は高めになっています。
上記は基本的な料金で、その他にもサービスや人員配置など特定の条件を満たしたときにはサービス加算が上乗せされます。
サービス加算にはたとえば以下のようなものがあります(※1割負担、1単位=10円で計算)。
入浴介助加算
入浴介助のサービスを利用すると1日につき40円または55円
個別機能訓練加算
利用者ごとに作成した計画書をもとに訓練を実施すると、1日につき20円、56円または76円
生活相談員配置等加算
生活相談員が配置されていると1日につき13円
半日型デイサービスのメリットを紹介するっポ。
半日型デイサービスには、1日型にはないメリットがあります。
デイサービスでは多くの利用者やスタッフと同じ空間で過ごします。そのため、大勢と過ごすことを苦手に感じる方や、長時間の利用で気が張りつめて疲れてしまう方もいるかもしれません。
半日型デイサービスなら滞在時間が短く、苦痛や疲れを感じにくいメリットがあります。
高齢になると外出がおっくうになり、1日家に閉じこもってしまうことも少なくありません。そんなとき、たとえ短時間の利用であってもデイサービスは外出のきっかけになります。
デイサービスではスタッフや同年代の利用者とコミュニケーションをとる機会もあり、仲の良い友人ができれば楽しみが増えてリフレッシュにもなるでしょう。
また、利用を半日にすることで1日のなかでもメリハリができます。半日はデイサービスでたくさんの人と交流し、もう半日は自由に時間を使えます。
半日型デイサービスは午前か午後のみの利用のため、残りの半日は好きなように過ごせます。
家事や買い物をする、家庭菜園の手入れをする、趣味を楽しむ、孫と遊ぶ、ゆっくり休息するなど、自由な時間を確保できます。
デイサービスがある日でも半日は拘束されずにやりたいことができるのは大きなメリットです。
半日型デイサービスにデメリットはあるのかな?
半日型デイサービスは滞在が短時間という性質上、デメリットもゼロではありません。
半日型デイサービスでは入浴のサービスがないこともあります。利用時間が3~4時間程度と短いため、提供できるサービスが限られるのです。
自宅での入浴が困難な方や、入浴を主な目的としてデイサービスに通いたいという方は、入浴できるデイサービスを探したり、訪問入浴、訪問介護を利用したりする方法があります。
半日型デイサービスで提供されるサービスの内容は施設によって異なるため、入浴を希望する方は事前の確認が必要です。
半日型デイサービスでは、3~4時間程度の短い時間に機能訓練やレクリエーションなどを取り入れています。
短時間でさまざまなサービスが提供されるため、人によっては疲れてしまうこともあるでしょう。
ただし、疲れたときは自分のペースで休憩したり、やりたくないときには休んだりすることもできます。疲れが出ないように無理のない範囲で取り組めます。
家族の留守中にデイサービスを利用したい場合は、半日型だと利用時間が家族の希望と合わない可能性があります。
家族がフルタイムで働いている間に本人を一人にしたくないなら、1日型デイサービスの方が向いているでしょう。
半日型デイサービスでは、多くの施設で食事を提供していません。自炊が苦手だったり家族が食事を用意できなかったりするなど、デイサービスに食事を求めている方にはデメリットになります。
食事を主な目的としてデイサービスを利用したい方は、1日型のデイサービスや訪問介護、配食サービスを利用する方法があります。
なかには半日型デイサービスでも昼食を提供している施設があるため、食事を希望する方は事前に確認しておきましょう。
半日型デイサービスがおすすめの人について解説するっポ。
1日型デイサービスと半日型デイサービス、どちらを利用すべきかお悩みの方もいるのではないでしょうか。以下に当てはまる人には半日型デイサービスがおすすめです。
半日型デイサービスの利用は午前か午後のどちらかです。半日は自由な時間として使えるため、なるべく自宅で過ごしたい人や、趣味や家事などに時間を費やしたい人など、自分の時間がほしい人に向いています。
半日はデイサービスで過ごすので、自分の時間を確保しつつ生活にメリハリが出せます。
長時間のデイサービス利用で疲れてしまう人には、半日型デイサービスがおすすめです。
1日型デイサービスは6~8時間を施設で過ごします。一方で、半日型デイサービスの滞在時間は3~4時間程度と短く、疲れが溜まる前に帰宅できるメリットがあります。
午前はデイサービスで気分転換をして、疲れたら午後は自宅で休むこともできるため、体力に自信のない方でも負担が少ないでしょう。
半日型デイサービスは、身体機能を維持・改善したいけれど自分の力だけでは難しいという人や、仲間と共に楽しく運動したい人におすすめです。
半日型デイサービスでは多くの施設でリハビリテーションが取り入れられ、リハビリに特化したデイサービスもあります。ジムに通うのが不安な方も、デイサービスなら安心して通えるでしょう。
また、デイサービスのレクリエーションには、さまざまなリハビリの要素が含まれています。楽しみながら身体や手指、脳のトレーニングを実践できるのが特徴です。
半日型デイサービスでは食事を提供しない施設がほとんどです。
食事の準備を自分でできる人、家族が用意してくれる人は半日型でも十分なサービスを受けられる可能性があります。
また、半日型デイサービスでは入浴のない施設もあります。デイサービスに食事や入浴を求めていない人であれば、半日型デイサービスを選択肢に入れられるでしょう。
半日型デイサービスとは、午前か午後のどちらかで利用するデイサービスです。
1日型のデイサービスでは朝から夕方まで長時間で利用しますが、半日型デイサービスの利用時間は3~4時間程度です。
家族が留守の午前中だけ利用したい、午前中は自宅でゆっくりして午後に利用したいなど、家族の状況やご本人の希望に合わせて通所できます。
デイサービスに長時間滞在すると疲れてしまう方でも、半日型デイサービスなら負担を軽減できます。
また、リハビリテーションを取り入れている施設も多いため、身体機能の維持・改善を目的とした利用にもおすすめです。
ただし、半日型デイサービスでは食事や入浴サービスを提供していないことがあります。施設によってサービス内容は異なるため、利用を希望する方は事前に確認しておきましょう。
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