39県で緊急事態宣言が解除されたものの、まだまだ自粛生活を送る人は少なくありません。自粛生活は外出できずにストレスがたまるなどのデメリットがありますが、楽しめている高齢者もいるようです。
上田さんは、楽めんでいるうえに自然と介護予防ができているよう。キーワードは「あつ森」?!
多くの地域で緊急事態宣言が解除されましたが、新型コロナウイルス流行による自粛生活を余儀なくされる方は少なくありません。そんな中、訪問介護事業所の利用状況にも変化が現れています。
「ウイルスが怖いから、申し訳ないけどヘルパーさんに休んで欲しい」「家族がテレワークになって在宅しているので、買い物がいらなくなった」などの電話が利用者さん方からチラホラ寄せられるようになり、特に要支援の方へのヘルプが減る傾向にあります。
利用者の上田さんもその中の1人です。要支援1で自立度が高く、もともとお掃除などの生活援助だけだったので、「ヘルパーに休んで欲しい」と電話があったときも、お客が来ると言っているけれど本当はウイルスが怖いからなのかな?と内心思っていました。
ですが、要支援とはいっても生活するうえで介護者の見守りが必要と認定されている方です。もしも何かあったら…新型コロナウイルスの流行もありますし、ケアマネジャーと相談して様子見を兼ねて、サービス提供責任者が訪問することになりました。
すると上田さん宅にはかわいい5歳くらいの男の子が。その子は上田さんのお孫さんでした。しかも2人で仲良く話題のゲーム、Nintendo Switchの『あつまれ どうぶつの森』で遊んでいます。非常に楽しそうに。
お話を聞くと、お孫さんの通っている保育園では医療従事者・介護従事者しか保育しなくなってしまい、スーパーで働いている上田さんの娘さんは、子供を預けられなくなってしまったんだとか。それで上田さん自らお孫さんの保育を買った出たそうです。
「本当はヘルパーさんに来てもらっても良いんだけど、この子がいるから邪魔になるんじゃないかと思って」とのこと。さらに「なかなか会えないから、孫とゆっくりしたいっていうのが本音かも」とも笑いながら仰いました。
お話し中よく見ると上田さんもお孫さんと同じくらいゲームができるようになっており、聞くと2人で短時間ではあるものの、歩いて公園にも行っているのだとか。
手先が器用になって運動も一緒にできるなんて、ヘルパーよりお孫さんといる方が、よっぽどリハビリになるのでは?!と思った出来事でした。
漫画・コラム:藤木 なみき
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