「お父様が危篤です」…父の76年の人生が幕を閉じた[介護漫画]

「お父様が危篤です」…父の76年の人生が幕を閉じた[介護漫画]「お父様が危篤です」…父の76年の人生が幕を閉じた[介護漫画]

父親は熱が下がらずに3度目の救急搬送となりました。医師からは明日・明後日が峠だと告げられ……。

前回を読む

「帰宅した数分後…」

介護漫画/父の最期1

介護漫画/父の最期2

父は危険な容体だと聞き、予想していたよりも病気の進行が早いことにショックを受けました。

医師には今夜が峠かもしれないと言われましたが、当時はコロナ渦だったので付き添いはできません。一時帰宅して待機することになりました。

急な呼び出しにもすぐ対応できるように、コンビニでおにぎりなどの夜食を買って自宅に戻ると、一息つく間もなく病院から父の容体が急変したとの電話……。
病院へトンボ帰りすることになりました。

コロナ禍でできないはずの面会を看護師さんから促されたときは、それが何を意味するのかすぐに理解できました。
父にはもう意識がなく、かすかに呼吸をしている状態です。

目だけはかすかに開いているものの、焦点はもう合っていません。ただ、まだ生きていることは感じられました。

死期が近づいている人間の五感の中で、聴覚だけは最期まで残ると聞いたことがありました。看護師さんが看取りの際に家族に声掛けを促すのは、これが理由だそうです。

僕はただ父の額に手をあてて「お疲れさま」と声を掛けました。
父の76年の人生が幕を閉じた瞬間に立ち会えたことは、僕の人生に大きな意味をもたらした気がしました。

前回を読む

第1話から読む

この記事をシェアする

漫画・コラム:やまデザイン

著者の画像

漫画・コラム:やまデザイン

著者の画像

イラストレーター・デザイナー
WEB系デザイナーとして地元企業に正社員勤務していたが、父と母の両親2人の介護のため、ボーナス支給直前にやむなく介護離職(涙)。現在、WEB系漫画・イラスト・デザイン関係の3本柱でフリーランスとして田舎で奮闘中。

ハートページナビは、介護保険・介護サービス事業者情報誌「ハートページ」のWebサイトです。
ハートページ誌は、全国約70市区・約100万部を発行する業界最大級の介護情報誌。20年を超える歴史(2001年創刊)、カバーするエリアの広さ、発行部数、各自治体や連絡協議会と連携し制作された信頼性の高さで、介護に関わるみなさまより高い評価を得ています。
ハートページナビでは、介護情報を専門に扱うサイトとして、介護に関わる皆さまに必要な情報、役立つ情報などを掲載しています。

おすすめコンテンツ

img_sidebar 介護報酬改定・介護保険制度改正の最新情報 オアシス介護おまかせ資料請求