2度目の救急搬送となった白血病の父親は、医師に入院を勧められましたがやはり拒否。しかし高熱を出して3度目の救急搬送となり……。
高熱を出した父には解熱剤が効きませんでした。深夜にも解熱剤を飲ませて何度か確認しましたが、早朝になっても熱は上昇したままです。
前日にケアマネさんに相談し、朝には看護師さんに来てもらえることになっていたので、僕はただ待つことしかできませんでした。
朝になり、看護師さんが父の病状をみてくださいました。しかし、やはり父の病状はあまりよくありません。ケアマネさんと連絡を取り、総合的に判断して病院に連れて行くことになりました。
父は帯状疱疹が治まらず呼吸も不安定です。医師に判断を仰ぐと、救急車を呼ぶようにとのこと。
帯状疱疹が発症したときにも救急搬送されましたが、熱が出るまでは多少安定しているように見えていました。しかし、当直医から聞かされたのは予想以上に悪い状態です。
たしかに余命宣告はされていましたが、まだ猶予があると思っていました。病状がこんなにも急な下り坂になることに実感を持てずにいましたが、父の死期が迫っていることは現実として受け止めざるを得ません。
その日が来ることを分かってはいたものの、明日・明後日が峠だと言われたときには頭が真っ白になりました。このあと自分はどう動けばいいのか、いろんな考えが頭の中で渋滞状態です。
でも、とにかくやるべきことをひとつひとつ整理していくしかありません。ケアマネさんや医師・看護師のアドバイスを仰いで、いつそうなっても冷静に動けるように腹を決めました。
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