秋には、スポーツの秋、読書の秋、芸術の秋などがありますが、もっとも楽しみなのは“食欲の秋”という方も多いでしょう。
ある訪問介護の利用者さんも、秋には我慢できない味覚があるそうです。
まだ暖かい日はあるものの、すっかり秋めいてきました。外出しやすい気候になったことから、訪問介護の利用者さんは大喜び。
散歩や買い物が快適なのか、訪問時間までに帰宅しない利用者さんもいるほどです。
訪問時にチャイムを鳴らしてもうんともすんとも反応がないのは、この季節によくある現象です。
ある女性利用者さんは、夏は暑さを気にして外出を控えていました。
「気温が高すぎてしんどい」「熱中症が怖い」と、夏の間は大好きな手芸サークルも行けていませんでしたが、過ごしやすい気候になってからは再開したそうです。
しかし秋の楽しみはそれだけではなかったよう。
ある日、利用者さんのお宅を生活援助で訪問すると、ゴミ袋がいつもより1つ多いことに気が付きました。
断捨離でもしたのかな?と思って聞いてみると、「それね、期間限定のお菓子のゴミ……」とのこと。
「スーパーへ買い物に行ったら、まずお菓子コーナーに行くの」「この季節は秋限定のお菓子がすごく多くて……ね?」と恥ずかしそうな様子です。
確かに秋は季節限定のお菓子が一番多いように思いますが、利用者さんの通うデイサービスは月初めに体重測定があります。たしか利用者さんは体重を気にしていたはず……。
「もうすぐ体重測定では?」と聞いてみると、「忘れてた!」と大笑い。秋限定のお菓子に夢中ですっかり忘れていたようです。
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