全国的に新型コロナ感染が広がり、今年のお盆は帰省を諦める人も少なくありません。中には「高齢の親に感染させては大変」と、オンライン帰省を選択する人も。オンライン帰省とは、電車や飛行機、車などで帰省して面と向かって会うのではなく、ビデオ通話などを使って離れた家族とやりとりをするもの。
そして今年のお盆は、オンライン帰省だけでなく「オンラインお墓参り」という選択もありそうです。
今年のお墓参りはどうしよう…。そんなふうに思っている方も多いのではないでしょうか? 新型コロナウイルスの感染拡大。感染者が各地で増加傾向のコロナ渦で、ついにお盆を迎えます。
毎年、帰省と共にお墓参りもしていた家族の方が、今年は高齢の両親のためにお墓参り代行サービスなるものの利用を検討しているというニュースも目にしました。
お墓の1番近くに住んでいる方がお参りをするのが今年は当然となりそうですが、それでも年に1度のお盆。ご先祖様が帰ってくるというのに…と、なんだかさみしい気持ちになってしまいますね。
井上さんもその1人でした。娘さん夫婦は新幹線で4時間はかかるという距離に住んでおり、まだ小さい孫もいるので感染を避けるためにも帰省できません。今年はオンライン帰省です。
毎年、娘夫婦が帰省したら一緒にお墓参りも行っていたのに「今年は夫と2人でお墓参りか…」と、ため息をついていた井上さん。
新型コロナウイルスのせいなんだから仕方ない。もし娘夫婦や孫が移動している最中に感染したら? または無症状の娘夫婦から自分たちがウイルスをもらったら?
高齢者の間では重症患者や死者まで出ている恐ろしいウイルスだけに、そんな後味の悪い思いはお互いにしたくない・させたくない。
そんなふうに思っていた井上さんですが、「オンラインでお参りだけでもやったらどうか?」というヘルパーからの提案で、娘夫婦とお参りだけオンラインで一緒にすることになりました。
ご先祖様にご挨拶がしたい。お盆という年に1度しかない古来の風習を大切にしたい。そういった気持ちは娘さんも同じだったようで、オンラインお墓参りにすぐOKしてくれたのだそうです。
離れているけど気になっている人、気になること…ここではお墓参りですが、コロナ渦でもオンラインの活用で目的を果たす。これが今は1番の得策ですね。
漫画・コラム:藤木 なみき
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