「病院には新型コロナに感染した人がいるかもしれない」。そう不安に思い、腰痛持ちなのに病院に行かない高齢者の高木さん。シップもなくなり心配するヘルパーですが、高木さんは意外に元気そう。
元気のヒミツは自然に生えているアレだった!?
新型コロナウイルスの影響で、怖くて病院に行けないという高齢者が増えています。もともと高齢者は加齢とともに減退する視力や聴力、内臓機能、残存機能を維持、またはそれを治療するために数々の病院に通っています。
ですが「病院イコール新型コロナウイルス患者がいるかもしれない場所」という先入観から、本当はカラダがしんどくて困っているのに、病院に行くのを敬遠しているんです。
高木さんは高齢で腰痛があります。腰痛をかばうせいで膝にも痛みがありますし、なんだか背中や肩にもコリがあると、緊急事態宣言前までは接骨院と大きな病院の整形外科の両方に通っていました。
接骨院には週2回ほど腰に電気をあてに行って、なくなったらシップももらう。大きな病院へは定期検診に行っていました。
しかし今回の新型コロナウイルス感染拡大による、高齢者の重症化のリスク、さらに死亡された方の存在などを知った高木さんは、怖くて病院にも接骨院へも行けなくなりました。
徒歩での通院もリハビリになると言っていた高木さん。こもりがちな生活になるのではと心配していましたが、ヘルプに入るたび観察しても特に変化はありません。
買い物の回数を増やしたのかな?いや、スーパーも怖いといっていたしなぁと思い直接聞いてみることに。
すると、「公園や近所の山の端まで行ってよもぎを採ってるよ」と意気揚々と教えてくれました。よもぎ?お餅に入っているよもぎしか知らない私がキョトンとしていると、「ホレ、これだよ」とシャツをめくって腰を見せてくれました。見ると腰に巻かれた緑の葉っぱが。
「買うよりこっちのほうが効くのよ!あなたも肩こりにどう?」。高木さんはコロナ渦でも楽しみを見つけて腰痛対策までやってのけていたのです。ちょっとビックリしましたが、そのたくましさに拍手を送りたい気持ちでした。
漫画・コラム:藤木 なみき
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