捨てるなんてもったいない!高齢者が実践するカンタン節約術【介護漫画】

“もったいない精神”を大切にする高齢者は少なくないようで、ある訪問介護サービスの利用者さんもそのひとり。
彼女が実践するとってもエコな節約術とは?

リボベジ(再生野菜)で食材リサイクル!

介護を仕事にしているとたくさんの高齢者と接しますが、なにに対しても“もったいない”の精神で取り組んでいる方が多いといった印象です。

水道、ガス、電気はもちろんのこと、衣類や家電製品、食器に至るまで丁寧に使い、ものを大切にする習慣や節約が当たり前になっている方は少なくありません。

特に戦争を経験された高齢者の方々は、私たちヘルパーに「今の時代はなんでもあっていいけれど、昔はなにもなかったんだよ」と、もののありがたみを語ってくださいます。

大切なのは、そういった高齢者の価値観を学んで、なんでも丁寧に扱うこと、生活の中で実践すること、そして今の若い世代にも伝えることだと思います。

私が担当する訪問介護の利用者さんに、そんな“もったいない精神”のお手本になるような方がいらっしゃいます。

もの作りに携わっている方へ日々の感謝を忘れないその方は、食べ物でもまだ食べられる部分はすぐに廃棄せず、丁寧に食べています。

その方法は簡単。ネギの根っこ部分、人参や大根のヘタ、豆苗の根っこ部分などを水に浸し、再生するのを待って何度も収穫します。
リボべジ(再生野菜)とも呼ばれる方法で、エコな生活を送る方々が実践しているようです。

日の当たる浴室の窓際に再生野菜を置いている利用者さん。
とても大切にしているようで、「農家の方が精魂込めて育てた野菜だから大切に食べなくちゃね」とおっしゃっていました。

その利用者さんは食べもの以外でも節約をしていて、特に節水は掃除のサービス中にきつく言われてしまいます。

トイレ掃除をしていても、雑巾がけをしていても、お風呂掃除をしていても「風呂の残り湯をつかってね?」と、後ろに立って見守っています。

ヘルパーとしては多少緊張してしまうのですが、利用者さんのその心がけはとっても立派。
私も自分の子供たちに掃除をお願いするときに、必ず風呂の残り湯を使うようお願いしています。

「お母さんケチじゃない?」なんて言われてしまいますけどね。

この記事をシェアする

漫画・コラム:藤木 なみき

介護福祉士、福祉住環境コーディネーター2級、認知症介護実践者研修修了、介護予防運動指導員、ビューティータッチセラピスト
2003年より出産・育児をしながら介護職員として働く。訪問介護、デイサービス、デイケア、グループホーム、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅など、これまで多数の居宅サービス、施設サービスを経験。現在はホームヘルパーとして働きながら、さまざまな職場での実体験をもとに介護関連のイラストや漫画を作成する。

ハートページナビは、介護保険・介護サービス事業者情報誌「ハートページ」のWebサイトです。
ハートページ誌は、全国約70市区・約100万部を発行する業界最大級の介護情報誌。20年を超える歴史(2001年創刊)、カバーするエリアの広さ、発行部数、各自治体や連絡協議会と連携し制作された信頼性の高さで、介護に関わるみなさまより高い評価を得ています。
ハートページナビでは、介護情報を専門に扱うサイトとして、介護に関わる皆さまに必要な情報、役立つ情報などを掲載しています。

おすすめコンテンツ

メニューを閉じる