コロナフレイルって知っていますか?
コロナ禍で外出の頻度が減った高齢者に心配される状態です。
テレビの特集でコロナフレイルを知った訪問介護の利用者さん。早速、対策をはじめますが、その予防方法にヘルパーが巻き込まれることに?
新型コロナウイルスの感染拡大。一時は拡大が少しおさまったかと思われましたが、新規感染者がゼロとなる日はまだまだ先のようで、高齢者にとって油断できない日々が続いています。
そんな中、最近話題になっているのがコロナフレイルという言葉です。コロナフレイルとは一体何なのでしょう?
新型コロナは死にもつながるとても怖いウイルスです。
そのため感染の流行をきっかけに、私たちは互いに物理的距離をとらなければならなくなりました。
特に高齢者は感染を恐れながら生活をしています。
それまで日課だった散歩の回数が減り、近所の集まりや体操教室もできなくなってしまいました。
それだけでなく、心のよりどころとなっていた親族との交流や、近所の方との立ち話さえできなくなってしまったのです。
これらによって次第に閉じこもりがちになってしまいました。
高齢者にこういった状況が続くと、身体能力の低下、精神力(気力)の低下、記憶力の低下が起こり、何らかのかたちで介護を必要とする状態に陥ることがあります。
これを総じてコロナフレイルと呼び、予防対策が必要とされています。
対策の内容は、介護予防運動、嚥下機能を向上させる体操などさまざまです。
訪問介護の利用者さんも、コロナフレイルをテレビで知って驚いたそう。
「閉じこもり生活で、こんなことができなくなっていませんか?」といった10のチェック項目に半分以上当てはまったといいます。
それからというもの、利用者さんは朝早くから犬の散歩に出掛け、特に用事がなくても家族に電話をし、体力や口の機能を維持できるよう努力を続けていました。
しかしそれだけでは物足りなかったらしく、今度は訪問ヘルパーの私に対して積極的に話しかけるように。
掃除中ずっと話しかけてきてくださるので嬉しい反面、ちょっとやりにくさを感じてしまいましたが、利用者さんの元気で明るい笑顔を見ると、私も楽しい気持ちに。
いつも元気で向上心を忘れない利用者さんから元気をもらっているのは、私の方かもしれません。
漫画・コラム:藤木 なみき
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