万が一の事態にとっさの判断と臨機応変な対応が求められる介護の仕事。
そのスキルはプライベートでも生かせるようですが、どうやら万能ではないようで……もしかして介護士あるある?
介護の仕事では事故や急変など予想外の事態も多く、とっさの判断と臨機応変な対応がかかせません。
事故をできる限り未然に防いだり、万が一のときには優先順位を考えて行動したり……、病院の研修で危険予知トレーニングを繰り返し学んでいるので、こんな能力がすっかり身に付きました。
介護士は直接注射を打ったりできませんが、うちの病院では薬剤の準備までやらせてもらえます。
たいていの処置ならできるようになったので、プライベートでもけっこう役立っているんです。
息子は小学生のころ少年野球のチームに入っていました。練習には怪我がつきもので、チームの子どもたちは擦り傷・切り傷が日常茶飯事。
救急車を呼ぶような怪我も数回ありましたが、応急処置ならばっちりです。
頼ってもらえると嬉しいですし、子どもたちの安全を守るお手伝いができたことが自慢です。
少年野球であれば怪我などもある程度想定の範囲内ですが、道端で倒れた人を見かけるとさすがに焦ります。
職場なら他のスタッフがそれぞれの役割で動いてくれますが、プライベートで一人きりだとそうはいきません。
具合が悪そうにうずくまっている男性を見かけたときは、無我夢中で周囲にいた知らない人たちにまで指示を出していました。みんなびっくりしたかもしれませんね。
男性を救急車に乗せて一安心でしたが、そのあとは異常なまでの恥ずかしさが込み上げてきたものです。
不測の事態が起これば誰でも動転してしまいます。でも知っているだけなのと、一度でもやったことがあるのとではまったく違います。
ぜひみなさんにも積極的に救命講習など受けていただきたいです。いざというときに役立ちますよ。
とは言いつつ、愛犬の怪我にはどうすることもできず……犬を抱いて泣きながらオロオロしてしまったので、もっとメンタルを鍛えないといけないかもしれません。
漫画・コラム:きやゆか
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