訪問介護を利用する要支援1の女性。老人性難聴で耳が聞こえにくいのですが、とにかく会話が大好きです。
すると当然にように聞き間違いも頻繁に起こり、ときにはクスっと笑える聞き間違いも。
ヘルパーが笑った聞き間違いを3連発でご紹介!
私がヘルパーとして長年担当させていただいた、要支援1の利用者さん。
旦那さまに先立たれ、娘さんや息子さんは遠方にお住いなので一人暮らしをしています。足腰はしっかりしているのですが、だんだんと耳の聞こえが悪くなっていました。
「地域のコミュニティに参加してるし寂しくはないよ」と仰いますが、耳が聞こえにくくなったために「も~何回言わせるの~」と友人から笑いながらも注意されることがしばしば。
そのせいで、少し落ち込むこともあるようでした。
ですがその利用者さんは、もともと明るい性格です。年月が経つにつれて補聴器なしではほとんど聞こえない生活になってしまっても、とにかくおしゃべりが大好き。
私が訪問すると掃除よりまず先におしゃべりから始まります。
難聴の方は自分の声も聞こえにくく、どうしても大声になりがちです。お隣さんにも聞えそうなくらいの声で「今日もいい天気ね!」と笑顔で話しかけてくださいます。
私も負けずにお腹から大声。「そうですね!」
しかし思ったように伝わらないことも多々あり、それがたまにクスッと笑える聞き間違いになってしまいます。
あまりないケースなのですが、ある日、訪問介護のサービス中に訪問リハビリの方が来られました。
本来であれば時間をずらすのですが、1つ前の訪問先でトラブルがあり、時間が押してしまったとのこと。
その訪問リハビリのお兄さんは新人だったようで、どうやら利用者さんの聞こえやすい音量やトーンがまだ掴めていない様子。
「大腿筋を伸ばしましょう」などと専門用語でアプローチしてもまったく通じず、結局は耳元で「太もも!伸ばしましょうかー!」と大声で説明していました。
聞こえなければ聞こえないなりに対応したり、たまに聞こえなかったフリをしたりする利用者さんですが、婦人会の仲間と今日も自信をもって大きな声でお話されているのかなと思うと、なんだか私も元気が湧いてきます。
漫画・コラム:藤木 なみき
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