ある土曜の夕食後、翌週の献立表が貼りだされると……ちょっとしたザワつきが。
精神科病院の患者さんがとにかく大好きな夏の人気メニュー「冷やし中華」の日はちょっとしたイベント。その人気は年齢を問わず、若者も高齢者も一様です。
介護士も驚くその人気っぷりとは?
食事の時間は、患者さんたちにとって一番の楽しみかもしれません。
その中でも、夏に提供される“あるメニュー”がとりわけ人気です。
……それは、冷やし中華。
もともと麺類は週に一回しか出ないこともあり、ほとんどの患者さんが楽しみにしています。
それが冷やし中華になると、献立を貼った瞬間から大騒ぎです。
土曜日の夕食が終わると、ホールの掲示板に次の週の献立表が貼り出されます。
みなさんお待ちかねの様子で集まってくるのですが、冷やし中華に気付くとちょっとした人だかりができるほど。
わざわざお部屋にいる患者さんを呼んできたり、大きな声でお知らせしたり。
なぜ冷やし中華がそこまで人気なのか……。
嬉しそうに、ムセながらもスープまで完食している患者さんに聞いてみても「だっておいしいじゃない」「冷やし中華大好きよ」と、これといった理由は解明できず(笑)。
推察するに、他の料理に比べるとツルっと食べやすい、お酢が入っているのでさっぱり食べられる、年に数回しか食べられないのでレア感がある、という感じでしょうか?
それとも子どもの頃、夏休みに近所の町中華でちょっとしたごちそう気分で食べた思い出があるのかも……とも想像してしまいます。
私は麺類が苦手なので、どうしてそんなに冷やし中華が人気なのかを理解することは難しいですが(笑)。
患者さんたちのそんな大騒ぎを見ると、今年も夏がきたなぁと感じるのでした。
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