新型コロナワクチンの2回目接種は、若い人を中心に発熱などの副反応が心配されています。
そんな中、一人暮らしをする訪問介護の利用者さんも2回目接種を終えました。
心配しながらヘルパーが訪問すると、案の定……。
新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでいます。高齢者にはほかの世代よりも早く接種券が来たため、すでに2回目のワクチン接種が終わったという方も多いのではないでしょうか。
高齢者のワクチン接種に先駆けて、当時はさまざまな情報が飛び交っていました。
その情報のひとつ、優先的に接種が進んだ医療・介護の業界にあった「2回目の接種後に発熱する」という噂。発熱する確率は若者の方が多いというものでした。
私が働く訪問介護の事業所でも正社員から順に接種が進んでいったのですが、1回目は肩がなんとなく痛いかなといった程度でも、2回目は接種した翌日に休む職員がたくさんいました。
発熱した職員たちは1日で解熱してすぐに復活したのですが、人手不足で現場はちょっと大変な空気に。
そんな中、当事業所からお掃除の訪問に入らせていただいている利用者さんが、2回目の接種を終えました。
お一人暮らしなのできっと心細く過ごされているではないか……と訪問すると、案の定いつもは出していない布団を敷きっぱなしにして、いつでも横になれるようにスタンバイ。
顔色もなんだか悪かったのですが、「2回目接種後は体調が悪くなる」といった情報を気にしている部分が多いようにも感じました。
「病は気から」と言うように、気持ちが落ち込むと本当に体調が悪くなることもあるんです。
そこで、「若い人ほど症状が出やすいんですよ」「お若いんですね」と声掛けをしてみました。
すると利用者さんは元気になって、「自分でもそう思ってたの」と大はしゃぎ。
あっという間にパジャマを脱いで着替え、訪問介護のサービス終了と同時に買い物へ。
ワクチンの接種でそれまでの生活が取り戻せるとは限りませんが、利用者さんやご家族の不安は解消できるかもしれません。
ワクチン関連の悪質なデマもありますが、正しい情報と知識を持って接種が進むといいですね。
漫画・コラム:藤木 なみき
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