真夏の暑さは年齢を問わず堪えるものですが、高齢者であればなおさらです。
エアコンを使用して熱中症を防いでほしくても、エアコン嫌い・つけないお年寄りが多く、ヘルパーも頭を悩ませます。
そんな猛暑のある日、訪問介護で利用者さん宅を訪れると……。
毎日暑い日が続きますね。この季節、若い方でも熱中症に似た症状が日常的に現れることがあると言いますから、壮年・もしくは高齢の方々はもっと注意が必要です。
猛暑への対策を早めに立てておくことをお勧めします。
私たち訪問ヘルパーも暑さ対策をしてから訪問に臨みます。
水分はもちろん、日傘、帽子、アームカバーに日焼け止め。着ているシャツにはクールダウン効果のあるミストをスプレーします。首にはネッククーラーやネックファン(首掛け扇風機)を掛けていざ出陣。
しかしそんな暑さの中でも、エアコンをつけずに日中を過ごす高齢者が多いという現状があります。
皆さん昔からエアコンをつける習慣がありませんから「扇風機1つで十分!」「夏は汗をかくもの!」とこだわって、家にエアコンがついていてもスイッチを入れてくれないのです。
なので真夏の訪問介護では、「昼夜問わず暑いときはエアコンつけてくださいね」と利用者さんに毎回お伝えしています。
うちの事務所から訪問しているお一人暮らしの男性。梅雨明けしてからというもの、家ではランニングシャツとハーフパンツ姿で毎日過ごしているようです。
手にはうちわ、エアコンはつけていません。
大きな既往歴がなくても熱中症にはかかるもの。ですが日常生活が自立している方なので、ヘルパーもつい安心してしまいがち。
暑いときはエアコンをつけるよう声掛けしても「もったいない」が口癖で、なかなか受け入れてくださいません。
そんなある日、その利用者さんのお宅を訪問しようと玄関ベルを鳴らしたところ、しばらくたっても出てきません。
もしやと心配になって急いで事務所に連絡。固定電話を鳴らしてみるよう頼むと、数分後にやっと利用者さんが出てこられました。
「水風呂に入っていて、訪問の時間を忘れていた」とのこと。「夜になったら追い炊きして風呂として再利用する」と嬉しそうに話していました。
無事でなによりですが、エアコンをつけるよう口酸っぱく声掛けしてから帰りました。
熱中症には明確な自覚症状がないこともあるので予防が第一。
室温調節だけでなくトイレを気にせず水分を摂ること。寝ている間にも汗をかくので、就寝前にも水分を摂取するよう、利用者さんたちには常に注意を促しています。
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