暑い夏、ちょっとだけコワ~イ怪談を少し。
病院には不思議な話がつきものですが、夜勤中の介護士と看護師もゾクッとする奇妙な体験をしました。
本当にあったちょびっと怖い話で涼んでくださいね。
私が働く職場は、だいぶ昔からある病院です。そのため、不思議な体験をしたり話を聞いたりすることも多くあります。
夜勤中に経験した話を少し。
ある夜勤の日、夜中に女性の看護師さんと無駄話で盛り上がっていたら、「おい」と男性の声が。
職場は女性専用の病棟です。「あれ?男性はいないはずなのに?」と思いながらも、振り向いた視線は看護師さんと同じ方向。
でも誰もいないんです。
夜中にいる男性といえば当直の医師くらいですが、緊急時以外は病棟に来ません。
先生か他の病棟の男性職員が来たのかと思って、しっかり返事をしてしまうくらいはっきり聞こえたのですが……。
また、仮眠のために休憩室で横になっていると、廊下から車椅子をこぐようなキィキィという音が聞こえたり、天井近くの小窓を人影のようなものがスーッと通ったりも。
この出来事があったときは、自分で車椅子に乗ろうとして危ない患者さんが多かったので、夜間は鍵をかけた倉庫に車椅子をしまっていました。
なので患者さんが車椅子で廊下に出ることはありえません。
そのときは寝ぼけて「あ、車椅子か……」と思っていましたが、目が覚めて「そんなわけない!」と気付いてからは、もうドキドキ。
小窓も手さえ届かない高さなのですが、怖いので気のせいだということにしておきました。
また別の夜勤の日には、旧館のカーテンが揺れていたこともあります。
現在の病棟は新館にあり、旧館は老朽化のため立入禁止です。戸締りもして誰もいないはずなのに、カーテンがゆらゆら。
端が少しずつめくられて、まるで人が覗いているかのような……。
看護師さんと一緒に見たので気のせいではないはず。でも、これも見なかったことにしました。
夜勤中には他にも不思議なことがたくさんありますが、ちょっと怖いですし、すべて気のせいですませてしまっています。
でももし本当に霊だったら、ここまで無視してしまうのはちょっとかわいそうかもしれません(笑)。
漫画・コラム:きやゆか
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