訪問介護を利用する97歳の利用者さんは健康でとってもお元気。
やはりご長寿の高齢者には、それなりの理由があるようです。ヘルパーが驚いた長生きの秘訣とは?
「人生100年時代」という言葉が数年前に登場してからというもの、人生100年を意識して生活する高齢者の方が結構増えています。
私が有料老人ホームで働いていたときには、「ちょっといきなりハードル上げないでよ」と言う92歳の女性利用者さんもいましたが、大多数の高齢者の健康に対する意識が高まったことは間違いありません。
しかし施設に入居する高齢者と訪問サービスの利用者さんでは、健康に対する意識が違うように感じます。
施設では職員が食事や服薬を管理するなど、入居者はどちらかというと受け身。限られた行動範囲で健康を維持しています。
一方、訪問介護の現場で出会う高齢者の方々が実践する健康法は実に多彩です。オリジナリティあふれる健康法に驚くことがあります。
中でも当事業所で担当させていただいている女性利用者さんは、毎日たくさんの健康法を実践されています。
一例を挙げると、まず毎朝4時に起きたらコップ1杯のお白湯をゆっくり飲み、それからエアロバイクで軽く汗をかきます。
その後の朝食はなんと利き手じゃない左手で摂取。脳を鍛えるためだそうです。
これには私もビックリしました(自分も家でマネしてやってみたら相当疲れました)。
他にも、散歩はもちろん読書に手芸、親族やお友達と電話で積極的にコミュニケーションをとるなど、起きている間はテレビを見てボーっとするような時間はほぼないそうです。素晴らしいですね。
しかも御年97歳で杖もつかずに歩けるし服薬もないんですから、さらに驚きです。
私も訪問介護で行ったり来たりと動きが多いほうですが、もしかしたら運動量ではこの利用者さんに負けているのでは?と思いました。
だって家に帰るとついボーっとしてしまいがちですもんね。まだまだこれからも利用者さんから教わることはたくさんありそうです。
漫画・コラム:藤木 なみき
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