精神科の介護職・看護職が職場で言われる「背中にも目をつけろ」。患者さんの気配を背中でキャッチし、事前に事故を防ぎます。
身につけると普段の生活でも背後に敏感になってしまうようですが、役立つことはあるのでしょうか?
精神科の看護・介護では、よく「背中にも目をつけろ」と言われます。予想がつかない行動をする患者さんも多いため、周りの変化に注意して敏感に察知する必要があるからです。
職場では、60名ほどいる患者さんを7~8人の職員で見なければいけません。
部屋や廊下を掃除しながら、他の患者さんと会話しながら、どんなときでも自分の目はもちろん、背中の目でもよく観察するようにしています。
もちろん背後で起きていることは実際に見えていませんが、慣れると“何かいつもと違う”といった雰囲気を感じられるようになるものです。
そんな経験が、日常生活で生かされる(?)ことも。
小さかった頃の子どもたちは、私をうしろからこっそりくすぐろうとしたり、驚かそうとしたり、よくいたずらを企んでいました。
でも職業病なのか、普段の生活でも背中の目でいつもと違う空気を察してしまいます。しかも子どものコソコソした雰囲気ならなおさらですよね。
ただせっかくの能力ですが、“何かいつもと違う”雰囲気に敏感なだけなので、日常生活で役立つ場面はあまり多くありません。
愛犬が足に飛びついてきて膝カックンされるのも、何回やられても防げないですしね(笑)。
まだまだ修行が足りないなぁ……と思うのでした。
漫画・コラム:きやゆか
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