毎年5月になると、ある介護の職場には混乱が訪れるようです。
迷子になったり、業務のタイミングが違ったり……ベテランの介護職でもオロオロしてしまう理由とは?
私の働く職場では病棟がいくつかに分かれていています。
ときどき人事異動があるのですが、5月には数十人が入れ替わることも。そうすると、各病棟でちょっとした混乱が起きます。
数年前、私も入職時の病棟から現在の病棟に異動になりました。
ある程度の経験はあったことから、他の職員から「忙しいから助かるわ~」と言ってもらったのですが……。
基本的な仕事内容は変わらないので、もちろん新入社員にイチから教えるような手間はありません。でもちょっとした違いに戸惑ってしまい、結局あまり役に立てず……。
病棟によって造りが少し違っているので、もともと方向音痴な私は部屋の配置を覚えるのに1カ月くらいかかってしまいました。なので何かするたびに病棟中をひと回りするハメに。
いつもウロウロしていて、よく働く人だと思われていたかもですが(笑)。
患者さんの名前を覚えるのにも一苦労ですし、業務のタイミングもつかめなくて一人置いていかれていることもあったり。
業務に慣れるまでの1~2カ月は疲れも倍増です。
職員の人事異動に加え、春は患者さんの状態が悪くなることも多くて、病棟内はよりバタバタになります。
聞きたいこともゆっくり聞けず一人あたふたするとき、頼りになるのは長くいる患者さん。
5月になると、患者さんたちに教えてもらいながら、だんだんと新しい病棟に馴染めていったのを思い出します。
漫画・コラム:きやゆか
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