子どもにとってお正月の一番の楽しみといえばお年玉。しかしお札や小銭が入ったポチ袋はもう古いのかもしれません。
訪問介護の利用者さんも、孫にねだられた“あるモノ”に戸惑ってしまいました。
お正月、訪問介護を利用する高齢者の皆さんは、こんな言葉をよくおっしゃいます。
「特にめでたいわけでもない……」「どうせ1年もあっという間だし……」
そんな、ちょっとネガティブな発言です。
私たちヘルパーは「そんなこと言わないで。新年だし元気出していきましょう!」などと、暗くならないようその度に働きかけをしています。
本当は淋しいのだけどまだコロナが怖くて家族とゆっくりできない、といった虚しさもあるのでしょうね。
しかし家族との関りが減っている分、孫への誕生日プレゼントやクリスマスプレゼント、お年玉に力を入れている方も。
そんななか、ある女性利用さんがお孫さんに用意したお年玉はちょっと変わっていました。お孫さんのリクエストでアマゾンのギフトカードを送ることになったのです。
ある日の訪問中、利用者さんから「あまぎふって何?」と聞かれました。不思議に思いつつ答えると、どうもお孫さんから「お年玉はアマギフがいい」とリクエストの電話があったようです。
アマゾンギフトカードをよく知らないのに、それをさらに略されると余計に何のことかわからず、私に質問したのでしょう。
申し訳ないなと思いつつもちょっと笑ってしまいました。
ギフトカードはコンビニでも売っていることをお伝えすると、「まぁ!コンビニにあるの!便利ね~」「新札目当てで銀行に並ばなくてもいいのね!」と嬉しそうにされていました。
入手方法や送り方さえ覚えれば、もしかしたら渡す側にとってももらう側にとってもギフトカードの方が便利なのかもしれませんね。
漫画・コラム:藤木 なみき
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