高齢者は暑さを感じにくく、室内でもエアコンをつけずに熱中症になってしまうことが多いそう。
夏の暑さはそれほど危険なのですが、すぐに厚着をしてしまう訪問介護の利用者さん。大丈夫なのでしょうか……?
日差しが強く暑さが刺さる季節ですね。ついつい冷たいものを欲してしまい、訪問介護の移動中によく木陰でお茶を飲んだりしています。
以前、がぶ飲みをしてお腹を壊してしまったことがあるので少しずつ。がぶ飲みは体の負担になることがあるので、皆さんも気を付けてくださいね。
そしてこの季節に怖いのが熱中症です。高齢者はよく室内でも熱中症になり、ひどくなると病院搬送されるケースも。
そのため、訪問のたびに利用者さんの環境に熱中症の危険がないかをチェックしています。
ですが、何回言っても厚着をしてしまう利用者さんが……。
認知症の進行により季節の感覚がなくなっているため、真夏でも厚手の下着やニットセーターを着てしまうのです。
なので、ケアマネさんからも「衣服が適切か見てほしい。できれば着替えもお願いしたい」と言われています。
その方へのサービス内容は30分の服薬確認ですが、実際には利用者さんはいつもきちんと服薬。
同居する息子さんが「ヘルパーさんが楽なように」とお薬カレンダーを設置し、しかもアラームまでセットしてくださっているんです。
結果、サービスのメインは着替えになってしまっています。
真夏でもいつもしっかりと厚着をしていて、上記の漫画で紹介した着替えを手伝わせてもらったときは、上下ともキルト生地の下着。
それから、ワイシャツ、ウールのVネックセーター、モヘアの腹巻、スラックス、ビジネスソックス、最後にどてらを羽織っていました。
でも不思議と発汗していないので「なぜだろう?」と思っていたら、エアコンの設定温度がMAXまで下げられていました。
利用者さんが快適に過ごせるようにと、息子さんの気遣いです。
息子さんによると、利用者さんは現役の頃とてもおしゃれで、納戸に入りきらないくらいの服や靴、帽子、カバン、タイピンなどを持っていたんだとか。
そういえばサービス中、利用者さんは鏡の前にいることが多いなぁと思っていたのですが、なるほどおしゃれな方だったんだなと納得。
息子さんの優しさで、利用者さんはあるがままに生活できているようです。
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