年金暮らしや一人暮らしの高齢者にとって、通院や買い物の移動にかかるバス代などの交通費は大きな負担です。また、高齢になると運転への不安から、自動車の運転免許証を返納する方も少なくないでしょう。
長距離でない限りバスや電車は1回の乗車で数百円程度ですが、回数が増えれば大きな負担になりかねません。
ここでは高齢者の負担を軽減できるように、無料や低額でバスに乗車できる方法はについてご紹介します。
高齢者のバス代が無料になる方法は、主に自治体によるサービスだっポ。
自治体によるバス運賃に関するサービス内容はさまざまです。運賃が無料や割引になったり、定期券を割安で購入できたりすることもあります。
ここでは、いくつかの例を見てみましょう。
※情報は2024年1月時点のものです。最新情報や詳しい内容は各ホームページ等でご確認ください。
市町村 | 東京都(全域) |
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バス料金の割引内容 | 「シルバーパス」の提示で、都バスや都営地下鉄などを利用できる。シルバーパス発行のための負担金は以下 ・住民税非課税または所得が135万円以下の方 1,000円 ・住民税課税で所得が135万円を超える方 20,510円 |
対象者 | 次の条件を満たしている方 ・東京都内に住民登録をしている70歳以上の方 ・寝たきりの状態等でパスの利用が困難でない方 |
詳細URL | 東京都シルバーパスのご案内 |
市町村 | 大阪府大阪市 |
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バス料金の割引内容 | 「敬老優待乗車証」(ICカード)に現金をチャージして利用すると、対象の電車・バスが1乗車ごと50円になる |
対象者 | 大阪市に住所のある70歳以上の方 |
詳細URL | 70歳になったら敬老優待乗車証(敬老パス)が利用できます |
市町村 | 愛知県名古屋市 |
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バス料金の割引内容 | 「敬老パス」を料金箱・改札機にタッチして乗車すると、市バス・地下鉄等が無料になる。負担金は所得に応じて1,000~5,000円 |
対象者 | 名古屋市にお住まいの65歳以上の方 |
詳細URL | 敬老パスの交付 |
市町村 | 千葉県印西市 |
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バス料金の割引内容 | ふれあいバス無料乗車カード「FUREiCA(フレアイカ)」の提示で、ふれあいバス運行区間の料金が無料になる |
対象者 | 印西市内に住民登録のある70歳以上の方 |
詳細URL | ふれあいバス無料乗車カード |
市町村 | 福島県福島市 |
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バス料金の割引内容 | 高齢者無料乗車証「ももりんシルバーパスポート」を車内に設置されてた読取機にタッチすることで、市内路線バス等が無料になる。カードの負担金は1,000円 |
対象者 | ・市内に住所がある75歳以上の方 ・東日本大震災により市内に避難し、原発避難者特例法第4条の届出をしている75歳以上の方 |
詳細URL | 75歳以上のかたを対象に、高齢者無料乗車証を交付しています |
市町村 | 群馬県館林市 |
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バス料金の割引内容 | 全路線で利用できる6か月分の定期券が交付される |
対象者 | 市内に居住し、かつ住民登録している満70歳以上で、次のいずれかに該当する方 ・運転免許証および自動車を持たず、かつ、運転できる方と同居していない ・日常的に公共交通機関以外の交通手段を有していない |
詳細URL | 高齢者路線バス定期券の無料交付 |
市町村 | 長崎県佐世保市 |
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バス料金の割引内容 | 「敬老パス」(ICカード)の利用で、佐世保市内(佐々町の一部を含む)の路線バスに無料で乗車できる |
対象者 | 75歳以上の市民 |
詳細URL | 敬老パス(敬老特別乗車証)について |
市町村 | 岩手県盛岡市 |
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バス料金の割引内容 | 「まちなか・おでかけパス」の提示で、バス1乗車ごとの支払いが100円になる。おでかけパス発行のための負担金は1,000~ 2,000円(税込) |
対象者 | 盛岡市に住んでいる70歳以上の方 |
詳細URL | まちなか・おでかけパス(路線バス) |
市町村 | 徳島県阿南市 |
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バス料金の割引内容 | 初回申請時に「バス乗車証」と「乗車券1冊(72枚綴)」が交付され、市内を運行する路線バスが無料で利用できる。2回目以降の発行も可能 |
対象者 | 申請日時点で引き続き3か月以上市内に住所を有する方で、次のいずれかに該当する方 ・70歳以上で前年度の市町村民税所得割額が5万円以下の方 など ・障がい者の方(条件あり) |
詳細URL | 阿南市高齢者・障がい者バス乗車証等交付事業 |
ここでは大まかな流れを紹介するっポ。
無料や低額でバスに乗れるパス・回数券は主に自治体が支援や発行をしています。それぞれの自治体で65歳以上、75歳以上などと制限を設けているので、対象となる年齢に当てはまるかの確認が必要です。
また、所得や運転免許証の有無などを条件にしている自治体もあります。
申し込みは、書類が郵送で送られてきたり自分で役所に出向いて申し込む方法などがあるため、各自治体の案内に従うようにしてください。
身分証明書などの書類が必要になる場合もあります。事前にホームページや電話などで確認しておくと、スムーズに申し込みができるでしょう。
安く利用できるバス以外の移動手段も紹介するっポ。
高齢者が無料や低額で移動できる手段は他にもあります。自治体がバスだけでなく電車も利用できるパスや回数券を発行していたり、数千~数万円程度のタクシーチケットを交付する自治体もあります。
また、各バス会社やタクシー会社などが高齢者向けの割引サービスを実施していることもあります。
お住いの市区町村に、バス・電車・タクシーに関する割引制度がないか、普段利用する路線があればその運営会社に割引サービスがないかを確認してみてください。
年金生活をする高齢者や一人暮らしの高齢者にとって、交通費は大きな出費です。自家用車がなければ、通院や買い物などは公共交通機関やタクシーに頼らざるを得ません。
多くの自治体にはバスや電車、タクシーの運賃などを助成する制度があります。ぜひお住いの市区町村のホームページなどを確認して、運賃がお得になる制度がないか確認してみてくださいね。
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