止まらない鼻水やくしゃみ、目の痒み……花粉症がつらい季節になりました。
「朝から鼻水がたくさん出る」という訪問介護の利用者さん。なぜか嬉しそうですが……。
花粉症の季節です。日本人の4人に1人は花粉症とも言われていますね。
私は違うのですが子どもが花粉症で、目のかゆみや止まらない鼻水、頭痛、不眠……そんな様子を目の当たりにしています。生やさしいものではないですね。
しかし長らく高齢者のケアに携わっていますが、花粉症だった・花粉症になったという高齢者には会ったことがありません。理由まではわかりませんが、昔は今よりスギやヒノキの本数が少なかったのでしょうか?
なので「花粉症になった」という訪問介護の利用者さんの一言にはとても驚きました。身の周りで60歳から花粉症になったという人はいましたが、利用者さんは84歳の一人暮らしの女性です。
「朝から鼻水が止まらない」「何だか頭も痛い……花粉症って頭痛もするんでしょう?」などと聞かれましたが、医師ではないので「そうです」などとは言い切ることはできません。
「どうなんでしょうね」とか「辛いんですね」と、気持ちが落ち着くまで待ちます。
でもその方は「テレビで勉強してけっこう知ってる!メモしてるから!」と、私よりも花粉症について詳しいようでした。
薬局ですでに花粉症グッズも買っていたようで、症状が緩和するという漢方薬、花粉ガードめがね、甜茶飴(症状緩和効果が期待できるらしい)、鼻うがいなどなどを見せてくださいました。
「薬局の人より私の方が詳しかったよ」と、けっこう元気な様子で熱もないようです。
「でも受診するのが一番間違いないから」「耳鼻科は今日休みだから、明日行くね」と、その日はこたつでジッされていました。
翌週に訪問すると、マスクもなく元気そうです。
「花粉症の症状が治まったんですね」と声を掛けると「耳鼻科へ行ったら風邪だと言われて……」「気が済まないからその足で内科に行って血液検査したけど、何のアレルギーもない。ですって」と、アテがはずれてちょっとしょんぼり。
お医者さんに処方された風邪薬が効いたのか、その日はこたつから出て身の回りの片づけをしていました。
どちらにせよ、早めに受診されて何よりでした。
漫画・コラム:藤木 なみき
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