初詣でおみくじを引いた訪問介護の利用者さん。「大吉」を引いて今年は幸先がよかったそうです。おみくじに書かれた「吉方は真南」も実践することにしましたが……。
1年のはじまりに神社で引くおみくじ。多くの場合は、自分の運勢を知りたいときや、神様からのアドバイスを授かりたいときに引くもので、おみくじには、吉凶、健康、失物、恋愛、吉とされる方角などについて書かれています。
私が入浴介助のサービスで担当している利用者さんも、初詣でおみくじを引いたそう。利用者さんは移動に車椅子が必要ですが、家族に押してもらって一緒に近所の氏神様にお参りしたとのことです。
「初詣は混んでいたの」「家族が車椅子を押してくれるけど不慣れでヘタ。ヘルパーさんは上手よね」などとサービス中に雑談していると、「そういえば!」と初詣のおみくじで大吉を引いた話をしてくれました。
「すごくいい内容だったのよ。願いは叶いやすいし、失くし物もすぐに見つかる。それから、吉方は真南なんだって!」。
そのおみくじを引いてからは、ヘルパーにお願いして買い物も散歩も南方面へ行っているそうです。
でもデイサービスは自宅の北側に位置しているので、「どうしようか迷ってて……」と悩んでいる様子。
「デイでは職員さんによくしてもらっているの」「お風呂も広くていいのよ」「仲良しの友だちもいるし……」。
デイサービスは、利用する人に合う・合わないがあるものです。相性のいいデイサービスが見つからない方も多いので、「そんなにいいデイなら変えたらもったいないですよ」とお伝えしました。
吉方は気になるようでしたが、デイサービスは結局続けることにしたそう。翌週の入浴介助では、「デイで友だちと孫の写真を見せ合って盛り上がったの」と嬉しそうに話していました。
漫画・コラム:藤木 なみき
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