福岡市、在宅系の介護職を無条件でワクチン優先接種の対象に

新型コロナウイルスワクチン

新型コロナウイルスワクチンの接種をめぐり、福岡市は訪問・通所など在宅系の介護職を無条件で優先対象に含める方針を決めた。高島宗一郎市長が11日の会見で表明した。【北村俊輔】

ワクチンの一定の供給量を確保できる今月28日から、在宅系の介護職も集団接種の会場で接種できるようにする。重症化しやすい高齢者と日常的に接するという特性を踏まえた措置。必要な介護サービスの継続につなげる狙いもある。

福岡市では13日からマリンメッセ福岡で高齢者の集団接種を始めた。28日からは同じ会場で、高齢者が接種する時間(11時から17時)が終わった後で、22時まで独自に優先対象とする人への接種を行う。

まずは在宅系の介護職を対象とし、一定の目処がついたところで保育士や教職員などに移る計画だ。介護施設の職員については、既に入所者とセットで接種が進められている。

こうした判断に至った理由について高島市長は会見で、「ワクチン接種には『より重症化しやすい人から守る』という秩序がある。介護職は高齢者に密接する。高齢者と介護職をしっかり守っていく」などと説明。「仕事が終わってからでも来れるような時間に設定した」と述べた。

福岡市は17時以降の接種の担い手について、診療を終えたクリニックの医師などに協力してもらう考え。会見に同席した福岡市医師会の平田泰彦会長は、「介護現場でクラスターが発生すると大きなダメージを受ける。介護職への独自の優先接種は非常に重要だ。様々な形で協力していきたい」と話した。

提供元:介護のニュースサイトJoint

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