厚労省、LIFEの新システムへの移行で経過措置 一部の介護事業所に配慮

介護保険最新情報Vol.1276

厚生労働省は17日、新たなシステムへの移行を進めているLIFE(科学的介護情報システム)について、介護現場の関係者に向けて通知を発出した。移行に欠かせない環境整備が遅れている事業所・施設の一部に対し、一定の経過措置を適用するとアナウンスした。【Joint編集部】

介護保険最新情報のVol.1276で広く周知している。

LIFEの新システムを使うためには、介護給付費のインターネット請求の利用が不可欠。電子請求受付システムにて認証を行い、管理ユーザーの設定を済ませなければならない。

厚労省は通知で、手続きの遅延などやむを得ない事情で8月1日までにインターネット請求の利用を始められない事業所・施設に対し、管理ユーザーアカウント情報(ID、初期パスワード)を発行・郵送すると説明。インターネット請求へ移行するまでの間も、新システムを使えるように対処するとした。

こうした経過措置の適用を受ける要件としては、

(1)旧システムでLIFEデータを提出したことがある

(2)旧システムで管理ユーザーが利用していた端末を、新システムでも継続利用する予定である

(3)現在CD-R、紙で介護給付費の請求を行っている

(4)次のどちらかに該当する

◯ 今年12月31日までにインターネット請求の利用を開始する予定である

◯ 今年12月31日までに事業所を廃止する予定だが、LIFEデータの提出が必要である

の4つを提示。(1)から(4)の全てに該当する必要があるとした。

経過措置の申請期限は7月15日。厚労省は希望する事業所・施設に対し、新システムの「お問い合わせの方へ」にその旨を記載して送るよう要請し、「お早めの申請を」と呼びかけた。

今回の通知にはこのほか、経過措置の概要や留意事項などを分かりやすく整理したリーフレットも盛り込んでいる。

LIFEの新システムへの移行は、機能の改善や使い勝手の向上などが目的。新システムは4月22日から一部機能の運用が始まっており、8月1日から本格稼働に至る予定。旧システムは8月1日をもって役目を終え、サービス終了となる。

提供元:介護のニュースサイトJoint

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