セルフレジで失敗!高齢者がスーパーに行きにくくなった理由とは?【介護漫画】

若い人には便利なセルフレジも、高齢者にとっては混乱のもとです。
訪問介護の利用者さんがよく行くスーパーにもセルフレジが導入されました。「便利そう」とチャレンジしたものの、ちょっと失敗してしまったようです。

「ヘルパーさん、今日はスーパーに行ってもらえない?」

高齢者にとって“変化”は結構なストレスです。引っ越しや模様替えといった大きな変化はもちろんですが、日ごろ無意識で解決しているような小さな出来事でも混乱してしまいます。

そのひとつがセルフレジ。非接触でのやり取りが当たり前になり、セルフレジも浸透してきました。
これは多くの人にとって嬉しい変化ですが、高齢者にとっては迷惑になることも……。
    
訪問介護事業所の利用者さんで、私が知る限りで唯一セルフレジにトライした女性がいます。
一人暮らしのその方は、84歳という年齢で近所の大型スーパーまで1人で行き、重いものでも買い物カートを使って購入していました。

ですがある日「買い物に行ってきてほしい」と私に頼むのです。
その理由を聞くと、「いつもヘルパーさんが来る前の日に買い物を済ませるけど、先週スーパーで失敗してちょっと行きにくい」とのこと。

どうやらセルフレジに挑戦したものの、会計にかなり苦労したと言います。お金を入れるのに苦心して、慌てて小銭をたくさん落としてしまい店員に迷惑をかけたらしいのです。

そんなこともあり、セルフレジのせいでスーパーに入りにくくなったそう。次の週にはそれまで通りスーパーに行ったようでしたが、きっと勇気がいったでしょうね。

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漫画・コラム:藤木 なみき

介護福祉士、福祉住環境コーディネーター2級、認知症介護実践者研修修了、介護予防運動指導員、ビューティータッチセラピスト
2003年より出産・育児をしながら介護職員として働く。訪問介護、デイサービス、デイケア、グループホーム、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅など、これまで多数の居宅サービス、施設サービスを経験。現在はホームヘルパーとして働きながら、さまざまな職場での実体験をもとに介護関連のイラストや漫画を作成する。

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