おいしくないし元の料理がわからない。患者さんが介護士を質問攻めしたワケとは【漫画】

病院や介護施設では、その人の嚥下状態によって食事形態が変わります。
最近ミキサー食になったという患者さん。介護士は料理について質問攻めされてしまったそう。

「これは何?こっちは?」

患者さん用の食事形態は、その方の状態に合わせて変えています。私の職場では、常食→粗キザミ食→キザミ食→ミキサー食と細かくなっていって、嚥下状態など確認しながら変更しています。

キザミ食までは細かさが違うだけなので献立はまぁまぁわかりやすいのですが、ミキサー食になるとメニューを当てるのが困難に。

最近ミキサー食になったハルさん。見た目ではメニューがよくわからず、いつも職員に尋ねています。
メインは献立を見ればわかりますが、副菜になると色だけでは区別がつかないこともあり、困ってしまうことも。

はっきりわからないときは、クイズのように「ちょっと召し上がって当ててみてください」と、味わってもらっている間に常食の食事を見に行って確認したり。
ただミキサー食は水分を足してミキサーにかけているので、味も薄まっていてわかりにくいようです。

「味が薄いしあんまりおいしくないね~」と言いながらも毎回完食してくれるハルさん。食事は栄養を摂るだけでなく、見た目などでも楽しんで食べてもらうのが大切だと思います。
早く食事形態をアップできるよう、しっかりたくさん食べて体調を戻してほしいですね。

この記事をシェアする

漫画・コラム:きやゆか

介護福祉士
精神科病院に勤務する介護士。看護補助として働く。自己研鑽の院内研修を終了し、その後介護福祉士を取得。勤続10年を迎えてベテラン域に入り、責任のある立場に押し上げられ新人指導にもあたるが苦戦する毎日。家では夫と2人の息子、犬の世話に追われ、合間にイラストや漫画を作成する毎日を送る。

ハートページナビは、介護保険・介護サービス事業者情報誌「ハートページ」のWebサイトです。
ハートページ誌は、全国約70市区・約100万部を発行する業界最大級の介護情報誌。20年を超える歴史(2001年創刊)、カバーするエリアの広さ、発行部数、各自治体や連絡協議会と連携し制作された信頼性の高さで、介護に関わるみなさまより高い評価を得ています。
ハートページナビでは、介護情報を専門に扱うサイトとして、介護に関わる皆さまに必要な情報、役立つ情報などを掲載しています。

おすすめコンテンツ

メニューを閉じる