田村憲久厚生労働相は28日の閣議後会見で、新型コロナウイルスに感染した患者を診る医療機関への診療報酬の特例を拡充すると発表した。【Joint編集部】
自宅や宿泊療養施設への緊急往診、訪問看護の診療報酬を、従来の3倍へと一気に引き上げる。軽症・中等症向けの「抗体カクテル療法」を実施した場合も、外来なら3倍へ、往診なら5倍へと大幅に引き上げる。適用は28日から。
新型コロナウイルスに対応する医療提供体制の強化につなげる狙い。足元では感染状況が好転しているが、冬場に来る可能性もある"次の大波"に備える意味合いもある。
感染症対策のかかり増し経費を補うための既存の特例については、介護報酬と同様に補助金へ切り替えられる。日本医師会の中川俊男会長は28日にこうした決定を受けて、「一定の評価をしたい。各地域において今後、医療機関がより一層連携して体制を構築していくために必要な支援が盛り込まれた」との声明を出した。
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