新型コロナウイルスの影響で営業を自粛していたデイケア(通所リハビリテーション)も、緊急事態宣言の解除を受けてようやく再開。そんな中、1カ月以上も会えなかった利用者の状態を心配するスタッフをよそ目に、筋力アップした男性利用者が帰ってきました。
デイケアスタッフもたじろいだ一幕を漫画とコラムでお伝えします!
新型コロナウイルスの影響で営業を自粛していたデイケア(通所リハビリテーション)。緊急事態宣言の解除により、やっと再開できることとなりました。1カ月以上利用者さん方の様子を拝見できなかったため職員一同非常に不安でしたが、早川さんに関してはそういった心配は取り越し苦労だったようです。
早川さんは奥さまに先立たれてお一人暮らし。自宅で転倒した骨折の治療中に要支援となり、デイケアを利用するようになりました。
骨折した箇所が足だったため、早川さんは「歩けなくなってしまう」と焦って必死で機能訓練に取り組み、今ではデイケア一番の運動マニア。デイケアにある筋トレマシンの重りも、利用者の中で一番の重さです。
自粛生活に入った後、デイケア休業中も早川さんはマスクを着けて近所の公園を散歩したり、自宅で筋力トレーニングしたりすることを欠かさなかったそうです。その結果、自粛生活前と変わらない下肢筋力を維持しておられました。これには介護スタッフもビックリ。
まだ20代の作業療法士は、「自分はゲームしすぎて腰痛です」「自粛生活で昼夜逆転気味です」などと苦笑いしていました。
早川さんを見ていると、介護スタッフも元気をもらいます。多くの利用者が「ウイルスが怖いからとにかく自宅待機」と極力家から動かないように生活している中、早川さんは人のいない早朝、朝日を浴びながらウォーキングをして体力が落ちない努力をしていたんです。
実はお一人暮らしだと、励ましてくれる相手がいないので運動を続けるのは結構大変。杖や歩行器に頼らず、自分の足で歩くという強い気持ちが早川さんの原動力であるように感じました。
もし、離れて住んでいる高齢のご両親、もしくはおじい様、おばあ様がおられましたら、ぜひ何度でも励ましてあげてください。もう年だからと諦めるのはもったいないこと。高齢になっても、筋力トレーニングによって筋力の向上をはかることができますよ。
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