耳が遠い高齢者との会話は、ちょっとした工夫でぐっと伝わりやすくなります。介護士が現場で実践する伝え方・話し方とは?
聞こえにくい方とのコミュニケーション方法を紹介します。
耳の遠い患者さんには話しが伝わりにくいことも多く、ちょっとしたコツが必要です。大きな声を出せば聞こえるというものでもありません。
なかなか通じないときや、ちゃんと伝えないといけない大事な話は、筆談するようにしていますが、私がよくやっているのは「普段から世間話をすること」「単語で話すこと」「方言を交えてみる」こと。
いつもしゃべっている人の声は耳が慣れていて聞き取りやすいのか、または仲良くなることで一生懸命聞こうとしてくれるのか、よく会話をする患者さんには話が伝わりやすいです。
「こんにちは」「今日は暑い(寒い)ですね」など、挨拶は雰囲気でわかってもらえるので、そこから少し話をするようにしています。
口を大きく動かして単語ごとに区切って話すのもポイント。目で見てから頭で理解するまでの間をとると、患者さんもわかりやすいようです。
身振り手振りも交えれば、あまり大きな声を出さなくてもほとんど伝わります。
地元に長くいる患者さんであれば、方言の方が聞き取りやすいことも。地域の話題を方言で話すと盛り上がります。
基本は患者さんには敬語を使うことになっているので、こっそりとですが……。患者さんも喜んでくれます。
もし、聞こえないからと会話をする気をなくしてしまっては、職員としても残念です。どんどんしゃべって笑顔で元気に過ごしてもらえるよう、少しでも力になれればと思います。
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