高齢ドライバーによる交通事故が問題になってから、運転免許を自主返納する高齢者が増えています。親の運転を心配する子どもも少なくないですよね。
訪問介護を利用するある高齢者は現役ドライバー。父親を心配して免許返納を勧める息子ですが……予想外の結末に?
運転免許の自主返納、略して免許返納をする高齢者が増えていますね。当訪問介護事業所の利用者さんは、ほとんどの方がすでに免許を返納されています。
ですが、なかには「家族に取り上げられた」と恨み言をおっしゃる利用者さんも。
その方は、ご自身の運転で総合病院へ通院するなど、短距離ではありますが現役で運転を続けていました。
トラックの運転を長年やっていたくらいなので、ご自分のドライビングテクニックに自信があったんだと思います。
しかし、これにご家族は大反対。半年くらい説得を続けていたのですが、説得すればするほどご本人は意固地になるばかり。
「重いものを持てないだけで、ワシはまだ運転できる!」と豪語されていたところ、ご次男がある提案をされました。
「返納しないことはわかった。でも運転するときは必ず俺を乗せてほしい。俺は自由業だから融通が利くしいつでも呼んでくれ!」と熱く説得。
その熱意に「わかった」と力強く返事をされた利用者さん。どうなったかなと心配していましたが、何とその翌週に早くも免許を返納されていたのです。
もしや事故にでもあったのでは……と、お怪我はないか、失礼と思いながらも目視で観察しましたが変化はナシ。しかし表情は曇っています。
やっぱり免許がないと淋しいのかなと質問してみると、「もうスッキリした!」と半ばヤケのような表情。
よく話を聞くと、ご次男が同乗されたまではよかったのですが、いざ道路に出ると教習所の鬼教官のように助手席で厳しく運転指導をなさったそう。
もうイライラするやらうっとうしいやらで、めでたく(?)免許を返納したんだとか。
「もうあんなにコケにされるのはうんざりだ!」と愚痴っていましたが、利用者さんもこれがいいきっかけだと諦めたのかもしれませんね。
運転免許の自主返納には書類が必要な場合があります。お考えの方はインターネットなどで調べてみてくださいね。
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