介護職にとって入浴介助はけっこう大変な仕事のひとつ。半袖短パン、長靴にエプロンと準備は万端ですが……。
介護士に起こるちょっとした悲劇とは?
私の職場は精神科病棟。患者さんの入浴日が週2日あります。
職員は当番制で、浴室で介助をする人、脱衣所で着脱の手伝いをする人、この2つの業務に分かれます。
介助が必要といっても、職員がすべてを介助するような患者さんは何人もいません。
洗いにくいところを手伝ったり、洗えていない部分を教えたりする程度の患者さんがほとんどですが、常に4~5人を見守ることになります。
入浴介助はいつもの制服のままだとびしょびしょになってしまうので、お風呂仕様で準備万端に。念入りな支度がかかせません。
まずは半袖短パンに着替えて、首にはタオル。それから入浴介助エプロンでしっかりガード! しているはずなのですが……。
浴室がそれほど広くないこともあり、シャワーを一緒に浴びてしまったり、うしろの患者さんの泡が飛んできたり。
でも自分のことを気にしている暇なんてありません。
高齢の患者さんは、ちょっと滑って尻もちをついただけでも骨折してしまいます。
血圧の安定しない方だと、湯船につかるとボーっとしてしまうことも。危うく沈みそうになった患者さんを引っ張り上げるのに湯船に飛び込んだことも一度や二度じゃありません。
入浴介助が終わると、お湯と自分の汗が混ざり合って下着までびちょびちょです。着替えを忘れるとその後冷えてしまい、風邪をひきそうになります。
汗くさいし、湯気で髪はボサボサだし……その日の夕食の買物は前日にすませておくのも準備のうちです。
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