訪問介護を利用するある男性は一人暮らし。ここ最近の値上げラッシュに悩んでいた一人です。
そこで意を決して始めたのは……牛乳パックを使った節約方法でした。
世界各国で物価が高騰し、日本でもさまざまな物の価格が上がっています。
主婦の私にとっても非常につらい出費ですが、仕方がありませんね。
訪問介護の利用者さんも、「悔しいがみんな大変なんだから仕方がない」と割切っていらっしゃる方がほとんど。
「いつになったら元の値段に戻るのかなあ」と、訪問するたび話題になります。
そんななか、自宅で野菜を育てて自給自足を図ろうという利用者さんも現れました。その方は車椅子で生活する男性です。
ご自宅の庭先でアロエや花を栽培する利用者さんは多いですが、その方は牛乳パックを使った室内栽培で野菜を育て始めました。本を買ってちゃんと勉強したそうです。
それが分かったのは、その方の買い物同行のサービスに入ったときです。
いつもは商店街でお店を回って終わりなのですが、その日は商店街の少しはずれたところにある小さなホームセンターに行きたいとのこと。
「実は室内で野菜を育ててるんだ」と、ホームセンターで栄養剤をお買い上げ。
「今3パックから始めていて、続けられるだけやってみたい」「レタスと小松菜とラデッシュを育ててる」。
「最初は節約が目的だったけど、今は朝起きて成長を確認するのが楽しい。たまに話しかけてる」と照れ臭そうにされていました。
この男性はもともとお一人暮らしでしたが、車椅子生活になってからはふさぎ込みがちでした。
最近明るかったのは、どうやら小さな野菜のお陰だったみたいです。
心も潤って節約にもなる。一石二鳥の野菜栽培ですが「でも食べるのがちょっともったいない……」そう。
利用者さんの牛乳パック野菜への愛情が伝わった買い物同行でした。
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