高齢者にとって冬の寒さは大敵です。
ストールを巻いたり腹巻を使ったりとさまざまな工夫をする方も多いようですが、ある訪問介護の利用者さんは“体を温めるあるモノ”の情報を仕入れたようです。
ご近所さんに話すとたくさんいただいてしまったようで……?
寒い冬、高齢者の方々は身体を冷やさないよう必死です。
首にはストール、腰には腹巻と貼るカイロ。ちょっと高価で良質な長袖下着を身に着けたり、ズボン下を何枚も履くなどの工夫をして、必死で寒さ対策をしています。
「一度冷えると温まるまで時間がかかるのよね」と、特に女性は冷えに弱いようです。
昔から体が弱くてすぐに風邪をひいてしまうという女性の利用者さん。私が担当する方なのですが、そんな体質なので普段から健康に気を使っています。
ヘルスケアが趣味というお友だちも多いようで、よく流行りの民間療法の話で盛り上がるそうです。
あるとき利用者さんがとても忙しそうだったのでお聞きすると、ご近所の皆さんからみかんの皮をもらったとのこと。
「みかんの皮は万能薬」という情報が入ったことを話したら、たくさんいただいてしまったのだとか。
みかんの皮を使うためには、まずは干す作業をしなければなりません。しかし大量にもらいすぎて干すのが大変。
一時期は洗濯物を干す場所が制限されてしまうほど、たくさんの皮をもらっていました。
みかんの皮を干したあとは、ネットに入れてみかん風呂にしたり、包丁で刻んで料理に入れたりなど、いろいろな工夫をしていた利用者さん。
しばらく経つと「もう、ちょっと飽きちゃったわ……」と愚痴をこぼしていたのが印象的です。
漢方では風邪薬にも使用されるみかんの皮。やはり体にいいらしく、利用者さんは体調を崩すこともなく元気にお一人暮らしをエンジョイされています。
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