3月は卒業式シーズン。初孫が小学校を卒業するという訪問介護の利用者さんは何やら元気がない様子。
やはり高齢者にとって孫の存在は大きなものなようです。
コロナの感染対策の緩和で、マスク着用が義務だったお店も着用が任意となるなど生活に変化が見られはじめました。
訪問介護の利用者さんも、マスクを外して買い物などに出掛けている方がいます。「デイサービスもマスクを外して行きたい」と言っていますが、高齢者が集まる場所での完全解禁はまだ難しそうですね。
コロナ対策が緩和されてもすべてが元通りになったわけではありません。訪問介護の利用者さんにも、それを嘆いている方がいました。
その利用者さんには小学6年生のお孫さんがいます。初孫ということもあって大変可愛がっているのですが、その子の卒業式に行くことができないとのこと。
一昨年の卒業式から、卒業式に参加していい家族は2人だけ。娘さん夫婦が参加するので、利用者さんは会場に入れません。
サービス中「孫の晴れ姿が見たかったな……」と悲しそうに溜息をついていました。「なんとなく諦めてはいたんだけどね」という利用者さんが寂しそうで、「娘さんに正直に孫の晴れ姿が見たいと言ってみてはどうですか?」と提案してみました。
その後、利用者さんは娘さんに直接言ってみたそうです。すると、お孫さんと娘さんが卒業式の終了後に家まで会いに来てくれたんだとか。
「しかも卒業式の様子を撮影した動画も一緒に見ることができた」と、利用者さんはとても嬉しそう。
初孫の礼服姿も見ることができて、一緒に写真も撮ったそう。さっそくその写真を部屋に飾っていました。
「卒業式には出られなかったけど、娘と孫が来てくれてとても嬉しかった」と笑顔で話されていました。
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