入職したての介護士がまず言われたのは「患者さんと職員の名前を覚えること!」。
たくさんの患者さんと職員の名前を覚えようとメモをとりますが、同じ職員がなぜか違う呼ばれ方……混乱の理由とは?
患者さんの中には、職員をオリジナルの名前で呼ぶ方がいます。
昔の知り合いに似ているとか、芸能人のあの人に似ているとか……あだ名ではなく患者さんの中ではすっかりその「誰か」になっているようです。
そのおかげで入職したての頃はだいぶ苦労した記憶があります。職員30名・患者さん60名の顔と名前が一致しないと仕事になりません。
最初の1週間はまず業務より名前を覚えようと、患者さんとコミュニケーションをとって過ごしました。
よくお話をしてくれる患者さんの名前はすぐ覚えられるのですが、あまりお部屋から出ない人や静かな患者さんはなかなか覚えられず……。
でもそれよりも職員の名前を覚えるのが大変でした。出勤者はいつも10人くらいですが、名前だけ聞くと20人以上はいるんです。
あの患者さんが呼んでいる〇〇さんは、この患者さんの言う△△さんで、本当は□□さん……新人の頃の私はそれだけでもうヘトヘト。
しばらくするとすっかり慣れ、患者さんに「〇〇さんに渡して」と言われたものを、ちゃんと□□さんに渡すこともできるようになりました。
今では私自身もいろいろな名前で呼ばれるように。「ちょっと、めぐちゃん!」と言われれば、顔を見なくても誰に呼ばれたのかがわかって意外と便利なのかもしれません(笑)。
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