人手がなかったり、忙しそうで話しかけられなかったり……介護職が困ったときに助けてくれるのは意外なアノ人たちでした。
病院の介護職員は患者さんの手助けをしているつもりですが、実は助けられていることもよくあります。
以前、夜勤中に巡視をしていたところ、転んでいる患者さんを見つけたことがありました。
おでこをぶつけたようで出血がありフラフラしていました。バイタル測定をしたかったのですが、患者さんは「大丈夫、大丈夫」とお部屋に帰ろうとしてしまいます。
あたふたしていたら、私が困っているのに気付いた別の患者さんが看護師を呼んできてくれました。
また、他の病棟の出勤者が足りず、1カ月ほど応援に行ったことがあります。
新人と違って付いてくれる先輩もおらず、もともと人数が少ないのでわからないことも聞きづらく……そんなときも頼りになるのはやっぱり患者さんでした。
部屋の場所や患者さんのお名前、この時間にはこの業務をやるんだよということまで丁寧に教えてくれて、とても助かったのを覚えています。
患者さん同士の付き合いが何十年と長い方もいて、職員より信頼し合っていることも多々あります。
興奮して職員の話を聞いてくれない患者さんでも、仲良しの患者さんが声をかけて落ち着かせてくれたり、さらには「職員さんも心配してたよ~」と優しいフォローまで。
こんな患者さんのように、さりげなく優しい気遣いができるような人間になりたいものです。
こちらもおすすめ
新着記事