軽い麻痺のある訪問介護の利用者さん。日課は朝の散歩です。
でもヘルパーがよくよく話を聞くと、散歩をしているだけではないようで……。
訪問介護のヘルパーの中には、なんと80代の方がちらほらいます。そういった方たちは40代の私より断然元気だったりするんです。
年齢イコール体力の年齢ではないんですね。
訪問介護の利用者さんの中にも、「体はちょっとしんどいけどまだまだ若い人に負けない!」という元気な方が大勢いらっしゃいます。
私が担当する女性利用者さんは、脳梗塞で入院後、軽い麻痺が一部に残りました。退院当初は歩行器を使用していましたが、約1週間で杖歩行ができるようになり、今では杖がなくても歩けるまでに回復。
家族からの同居の誘いも断って自由な一人暮らしを満喫しています。本当にすごいですよね。
その利用者さんの今一番ハマっていることが散歩です。しかもかなり早朝、4、5時くらいから歩いています。
軽い麻痺もあるので少し心配していましたが、それも取り越し苦労でした。
というのも、朝の散歩中に立派なコミュニティを築いてしまったからです。同年代の仲間が集まって毎日一緒に散歩をしているとのこと。
みなさん同じような悩みがあるようで、散歩をしながら話に花が咲くのだとか。
そんなある日、訪問介護の移動中に仲間と一緒の利用者さんを見かけました。挨拶をすると、「あら、自転車じゃなくてちゃんと歩いて移動したら?」と笑顔で言われてしまいました。
病気になると体が辛くて心も病んでしまう方が多いのに、この利用者さんはチャンピオンのような存在です。誇らしいような気持で、今でもヘルパーとして家のお掃除をさせていただいています。
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