高齢者にとって孫ほどかいわいい存在はないかもしれません。
訪問介護の利用者さんが誕生日にもらった孫からの一言。涙が出そうなほど嬉しいプレゼントだったそうです。
コロナ渦には高齢者もビデオ通話をする機会が増えました。
コロナが5類になってからは、以前のように直接顔を合わせての交流に戻ってきましたが、ビデオ通話は高齢者や離れて暮らす家族にとって非常に便利なようです。
高齢者の体調不良は予想がつきません。直接会う予定を立てていても、膝や腰の痛みがあったり、そもそも外に出るのがおっくうだったり。
かといって、家族に来てもらうのもなんだか悪い。新幹線を使って遠くから……となると尚更そんな気持ちになってしまうようなんです。
ある利用者さんの娘さんは、結婚して他県に引っ越しました。その後、娘を出産しましたが、乳児期はコロナ真っ只中。そのため、利用者さんはお孫さんの話し声を聞くこともできていませんでした。
電話やビデオ通話中に何度も泣き声や叫ぶような声は聴いていましたが、直接お孫さんとコミュニケーションを取ることはできていていなかったのです。
その年の誕生日にも、利用者さんは娘さんとビデオ通話をしていたそうです。
誕生日や敬老の日などは、通話の終わりに娘さんが孫に挨拶をさせようとするのですが、いつもうまくいかずに「いいよ~無理しなくても」と利用者さんが声を掛けていたそう。しかし、そのときは違いました。
娘さんが孫に「ごあいさつは?」と促すと、「ばあばん、おめでとう!」と大きな声で言ってくれたんだそう。
かわいいお祝いメッセージに利用者さんは大喜び。お孫さんの成長を感じて涙が出そうになったそうです。お孫さんは女の子で4歳でした。
また翌日には、お孫さんから絵手紙が。手紙には慣れないひらがなで「たんじょうびおめでとう」とのメッセージ。その下にクレヨンで利用者さんの似顔絵が描かれていていました。
利用者さんはその絵手紙を「一生大事にする!」と、大切にしまっているそうです。
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