来年度の介護報酬改定に向けた協議を進めてきた厚生労働省は13日、各サービスの新たな基本報酬を正式に決定した。今年10月1日から適用する。
資料は既にネットで全て公開されている。各サービスの新単価が分かるのは、審議会で使われた資料の「別紙」。「2019年度介護報酬改定 介護報酬の見直し案」というタイトルのものだ。
この資料は全部で242ページ。各サービスの単価やルールなどを定める告示を1つにまとめているため、かなりボリュームがあって探しにくい。ただ中央下部に通しのページ数がある。どこを見ればいいか? 基本報酬が書かれているページ数がサービスごとに分かる表を作った。どのページも左右に分かれており、右の列に現行の単位数が、左の列に改定後の単位数が記されている。
消費税率の引き上げによって嵩んでしまう事業者の出費を補填する − 。これが基本報酬の見直しの目的だ。厚労省は各サービスの課税費用の割合などから増税の影響を機械的に算出。その分を基本報酬に上乗せした。
各サービスの基本報酬の引き上げ幅は、いずれも数単位程度と小幅にとどまる。例えば通所介護(地域密着型を含む)。引き上げ幅は最大7単位で、規模にもよるがサービスの所要時間が長いほど大きくなる傾向がみられた。訪問介護の引き上げ幅は最大2単位。所要1時間以上の身体介護以外は、すべて1単位だけのアップとなっている。特養はその類型・要介護度にかかわらず、すべて2単位から3単位の引き上げだった。
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