厚生労働省は13日、100歳以上の高齢者の人口が全国で7万1238人にのぼったと発表した。7万人を超えたのは初めて。
前年から1453人増えた。増加は49年連続。男女別にみると、全体の88.1%にあたる6万2775人が女性となっている。
百歳の高齢者へのお祝い状及び記念品の贈呈について
100歳以上の人口は、老人福祉法が制定された1963年から調査が始まった。都道府県や中核市から報告を受けるかたちで、毎年9月1日時点の住民基本台帳に基づき集計が行われている。
初回の1963年はわずか153人。その後、医療技術の進歩などに後押しされ、右肩上がりで推移してきた。今から38年前の1981年に初めて1000人を突破。1998年には1万人を、2012年には5万人を超えていた。
厚労省は今後さらに増え続けていくとみている。“人生100年時代”の本格的な到来を見据え、希望する人が長く働いていける環境の整備や健康寿命の延伸などに注力する構えだ。
今回の発表によると、今年度、新たに100歳を迎える見込みの高齢者は3万7005人。前年度比で4764人増加し、記録の残る2003年度以降で最も多くなった。
人口10万人あたりの100歳以上の人口を都道府県別にみると、高知県が101.42人でトップ。以下、鹿児島県が100.87人、島根県が99.85人、鳥取県が97.50人と続く。最下位は33.74人の埼玉県だった。こうした結果には、若い世代の人口の減少も影響を与えている可能性がある。
男性の国内最高齢は1907年(明治40年)生まれの渡邉智哲さん112歳。女性の最高齢は1903年(明治36年)生まれの田中カ子さん116歳だ。厚労省によると田中さんは福岡市内の有料老人ホームで暮らしており、「シルバーカーを押して施設内の廊下を散歩されたり、オセロを楽しむなど元気で過ごされています」という。
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