介護職員などで組織する労働組合「日本介護クラフトユニオン」は2日、介護現場の衛生用品の過不足状況などを調べるための緊急アンケートの結果を公表した。【Joint編集部】
マスクの在庫は何日分、確保できているか?
そう尋ねたところ、18.8%が「既にない」と答えたという。このほか「3日以内」が7.3%、「7日以内」が9.8%だと報告されている。これらを足すと35.9%。
訪問介護で不足が特に目立っており、「既にない」が27.8%にのぼることも分かった。
この調査は、日本介護クラフトユニオンの組合員が働く事業所を対象として2月28日から実施されているもの。3月1日14時の時点で集まった1117事業所の回答が、2日に調査結果の中間報告として示された。
それによると、消毒液が「揃っていない」と答えた事業所は17.3%。訪問介護では23.4%となっていた。
日本介護クラフトユニオンはこうした結果を踏まえ、「事業所としてこれまで日常的に行ってきた感染対策さえ困難な事態となっている」と指摘。「医療・介護・福祉などの現場に優先的に必要な衛生用品が行き届くよう、政府が衛生用品の流通先についても管理すべき」と提言している。
関連記事
新着記事