厚生労働省は25日、今年度の第32回介護福祉士国家試験の結果を発表した。【Joint編集部】
受験者数は8万4032人、合格者数は5万8745人。合格率は過去最高だった前年度より3.8ポイント低い69.9%だった。
介護福祉士の国試をめぐっては、現場でスキルを磨きながら資格を目指す「実務経験ルート」の要件に実務者研修(*)が加わった2016年度から、受験者数が一気に半減した経緯がある。
* 最長で450時間。初任者研修を修了していれば320時間程度となるなど、保有資格に応じて研修時間は短くなる。
合格率はその後、3年連続で70%台の高水準をキープしていたが今回は60%台に下がった。
過去15年の国試を振り返ると、今回は受験者数と合格者数がそれぞれ2番目に少ない。最少はともに2016年度。双方とも過去最多だった2013年度と今年度を比べると、受験者数は45.6%減、合格者数は41.0%減となっている。
今回の合格者の内訳は、男性が29.8%、女性が70.2%。現場を支える介護職員、ホームヘルパーらが全体の8割超を占めている。年齢別にみると、20代と40代がそれぞれ約25%、30代が約20%、50代が約15%だった。60代以上は3.3%。
今回の結果により、過去32回の累計合格者数は141万9630人、平均合格率は55.7%となった。
厚生労働省は25日、EPA(経済連携協定)の枠組みでチャレンジした外国人の介護福祉士国試の結果も公表した。
今年度は受験者数、合格者数ともに過去最多を更新した。来日した人の増加が要因で、受験者数は対前年度比180人増の758人、合格者数は同71人増の337人。合格率は同1.5ポイント減の44.5%だった。
これまでに合格したEPA外国人の総数は1322人。今回で初めて1000人を突破した。
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