自民党は20日、新型コロナウイルスの大流行に対応するための今年度第2次補正予算案の編成に向けた提言をまとめた。21日にも政府に提出する。【青木太志】
医療、介護、福祉の体制強化に充てる財源を大幅に拡充すべきと要請した。介護・福祉については、「現場で働く人材への支援を進めること」と明記。事業者への経営支援や衛生用品の確保に力を入れるべきとも求めた。政府が近く打ち出す具体策の中身と規模に注目が集まる。
このほか、第1次補正予算で創設した主に医療向けの交付金(緊急包括支援交付金)を大幅に積み増すとともに、介護・福祉分野にまで使途を広げることも注文している。深刻な第2波、第3波の襲来など、事態が想定外に悪化した場合も必要な施策を遅滞なく講じられるよう、予備費を大幅に増やしておくことも必要とした。
政府は来週中に第2次補正予算案を閣議決定する。6月17日に会期末を迎える今国会で成立させたい考えだ。今後、与党の提言をベースに具体策の立案に向けた詰めの調整を進めていく。
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