加藤勝信厚生労働相は28日、安倍晋三首相が辞任を正式に表明したことを受けて行った記者会見で、親などの介護を理由に仕事を辞めざるを得ない人を無くす「介護離職ゼロ」を引き続き目指す方針を示した。【Joint編集部】
「介護をしながら働いている方も増えているが、残念ながら離職をされる方もまだいる。介護現場で働く職員の確保もなかなか難しい状況がある」
加藤厚労相は現状をそう説明。全世代型社会保障への転換や働き方改革などの構想にも触れ、「課題が残っていることは事実」と認めた。
そのうえで、「介護離職ゼロなどの方向性は国民から強い支持を頂いている。今後はこれを実現することがより大事になると思っている」と持論を展開。「厚労省としてこれからもしっかりと取り組んでいきたい」と述べた。
介護離職ゼロは安倍政権が掲げてきた金看板の1つ。経済成長を続けるうえでも重要な目標だが、介護職員の確保も含めたサービス基盤の整備が増大するニーズに追いついていないのが現状で、「掛け声倒れ」との批判も出ている。
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